2026年社労士試験合格体験記(2)「忘れたら、また掘ればいい」

皆さんこんにちは。
金沢博憲(社労士24 担当講師)です。

2026年社労士試験に合格された皆様からの合格体験記をご紹介します。

今回はチョコミントパフェ様からお寄せ頂いた体験記です。

誠にありがとうございます。

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プロフィール

職業:会社員
受験回数:2回
学習期間:約2年3か月
総勉強時間:約1,200~1,500時間

【社労士を目指したきっかけ】

給与計算の仕事をしていたことがきっかけです。
最初から「社労士になりたい!」という強い夢があったわけではありませんでした。

給与計算をしていると、社会保険や労働関係の法律を十分に理解しないまま処理していることが、だんだん怖くなってきました。
何も知らないまま給与計算をしていて、これでいいのかな、なんだか従業員のみなさんに申し訳ないなと思うようになったんです。
給与って、従業員の生活に直接関わるものなので、せめて自分が担当するなら、ちゃんと法律を理解したうえでやりたい。

そこから「じゃあ、社労士の勉強をしてみよう」と思ったのが始まりです。

【得点状況】

今年の自己採点では、

・選択式:34点
・択一式:55点

でした。

受験回数は2回目です。

1年目は、まず全科目を一通りしっかり勉強しました。隅々まで一度は掘った、という感覚です。

2年目は、その知識を問題演習を中心に何度も掘り返していきました。

【利用のコンテンツ】

2年目は、大原の「社労士経験者合格コース」と「社労士24」を利用しました。

きっかけは、金沢先生の講義をYouTubeで見たことです。

特に、横断で知識を整理していくスライドなど、「こういうふうにまとめてもらえると、すごく分かりやすい!」と感じるものが多くて、自分の勉強の仕方にすごくしっくりきました。

主に使ったのは、

・社労士経験者合格コースの講義・教材
・社労士24
・択一式トレーニング
・選択式トレーニング
・大原のアプリ
・模試

などです。

紙の問題集とアプリを使い分けながら、問題演習を繰り返しました。

【学習計画の立て方】

1年目は、まず全科目を一通りしっかり勉強しました。

自分の中では「畑を一度全部掘る」ようなイメージです。

ただ、1年目に覚えたことも、当然2年目には忘れます。

でも、2年目になってみると、完全に何もないところから始めるわけではありませんでした。
一度掘ったところは、忘れていても土が少し柔らかくなっている感じがして、「あ、ここ前にやったところだ」と思えば、また掘り直せる。

なので2年目は、「忘れないようにしなきゃ」というより、

「忘れたら、また掘ればいい」

という気持ちで、問題演習を何度も繰り返しました。

全部を完璧に維持しようとするのではなく、忘れていたらその都度戻る。
その繰り返しでした。

【勉強時間の作り方】

私は朝が強くないので、「毎朝5時に起きて勉強!」みたいなことは、最初からやりませんでした。

その代わり、一日の隙間という隙間時間を全て使いました。

大原のアプリは、1問だけでもできるのが本当に便利でした。

信号待ちで1問。
開かずの踏切待ちで10問。
会社のエレベーターを待ちながら1問。
娘にごはんを食べさせながら10問。
(……娘、ごめん(笑)。)

また、夕飯を作りながらイヤホンで条文を聞いたり、ドライヤーで髪を乾かしながら判例動画の音声を聞いたりもしていました。耳だけでも勉強です。

スマホをなんとなく触ってしまう時間ももったいなかったので、娯楽系のアプリは全部削除しました。

スマホを触ったら、大原のアプリを開く。

そんな感じです。

特に最後の3か月は、ほぼ仕事と睡眠と勉強。そこに最低限の家事と育児を詰め込んだら、一日が終わる、という生活でした。

休日も、朝が苦手なのは変わらなかったので、朝7時くらいからファミレスのモーニングに行き、そこで勉強。

9時になったら昼ご飯を持参して図書館へ移動し、18時くらいまで勉強していました。

昼ご飯は前日の残りの豚汁をスープジャーに入れて、パンと一緒に持っていくことが多かったです。

図書館の飲食コーナーで豚汁を食べているのは、たぶん私くらいでしたが、気にせず(笑)。

【1日平均の勉強時間とトータルの勉強時間】

平日は平均2時間程度、土日祝日は8時間程度を目安にしていました。

試験直前の8月の土日祝日は、1日10時間くらい勉強していました。

トータルでは、約1,200~1,500時間くらいだと思います。

【回転数】

大原の択一式トレーニングは、7周~10周くらいしたと思います。

ただ、単純に「何周解いた」というより、何度も間違えるところや、理解が曖昧なところを重点的に繰り返しました。
正解した問題でも、「たまたま正解しただけ」「理由を説明できない」という場合は、できたことにはしませんでした。
「なぜこの肢が正しいのか」「なぜ他の肢が間違っているのか」を確認して、そこまで分かって初めて一問クリア、という感覚です。

紙の問題集は、繰り返していると答えの場所やページの印象で覚えてしまうこともあるので、アプリも併用しました。

アプリでは問題がランダムに出てくるので、ちゃんと中身を覚えているか確認するのに役立ちました。
また、間違えた問題だけでなく、「正解したけれど自信がなかった問題」もブックマーク。

あとからブックマークした問題だけをまとめて解くことで、自分の弱いところを効率よく復習しました。
他スクールが出版している過去問題集10年分も一度使いましたが、基本的には大原の教材を軸にしました。

【一番苦労したことと解決した方法】

一番苦労したのは、「分かったつもり」をなくすことでした。

勉強していると、そのときは理解したつもりでも、少し時間が経って問題になると解けないことがあります。

そこで2年目は、「テキストを読んで分かった」ではなく、「問題を見たときに答えられる」を基準にするようにしました。

問題を解いていて、少しでも迷ったら、そのままにしない。

なぜ迷ったのかを確認して、必要ならテキストに戻る。

そして、もう一度問題を解く。

この繰り返しで、知識を「見たことがある」状態から「使える」状態にしていきました。

【選択式の勉強方法】

選択式は、択一式の勉強をしていく中で、条文や重要語句をしっかり確認することを意識しました。

また、模試や問題演習では、単に点数を見るだけではなく、「この問題なら本番でどう対応するか」を考えるようにしていました。

知らない問題が出たときにも焦らないように、普段から、知っている知識からどうやって答えを絞るかを意識していました。

【不合格だった年の原因と今回変えたこと】

1年目は、全科目を一通りかなり丁寧に勉強しました。

ただ、今振り返ると、「勉強したつもり」になっていたところもあったと思います。

一度理解したことを、何度も問題で使って定着させるところが足りませんでした。

そこで2年目は、インプット中心からアウトプット中心に切り替えました。

「知っている」だけではなく、「問題で聞かれたときに答えられる」ことを目標にしました。

また、全部をやろうとしすぎないことも意識しました。

例えば、問題集にないような難問や、その年度だけの特殊な問題まで深追いしすぎない。

「これは今の自分が時間をかけてまで取るべき問題なのか?」を考えて、必要なものに時間を使うようにしました。

やらないことを決めるのも、勉強の一部だったと思います。

【勉強内容】

・5月まで(直前期の前)

この時期は、講義を全部聞き終えることを優先していました。

講義を聞きながら、科目別のテスト、択一式トレーニング問題集、選択式トレーニング問題集をそれぞれ1周。

サブノートも1周しました。

「講義を聞くだけで精いっぱい」という感じだったので、この時期は何周も問題を回すというより、まずは一通り全科目を終わらせることを意識していました。

・5月~7月(直前期)

ここからは、問題演習の比重を一気に上げました。

大原の択一式トレーニングを何度も繰り返し、間違えたところや理解が曖昧なところはテキストに戻る、というサイクルです。

また、模試も単なる点数確認ではなく、本番の予行演習として使いました。

どの科目から解くか、時間配分をどうするか、難しい問題をどのタイミングで飛ばすか、見直し時間をどれくらい残すか。

トイレ休憩も含めて、本番と同じようにシミュレーションしました。

択一式は本番で国民年金から始めると決めていたので、模試でも試していました。

また、模試のときから、本番の昼食の内容もある程度固定していました。

本番になって「お昼、何を食べよう?」と迷わないように、どこでも手に入るものを選び、食後に眠くなりすぎないよう、食事の内容も意識していました。

・8月(最直前期)

新しいことをどんどん増やすというより、今までやってきたことを繰り返しました。

「知っている問題を確実に拾う」ことを意識して、模試や問題集で自分が間違えたところを確認。

試験前日は、大原の模試をもう一度解き直し、約2時間半で解いて答え合わせまで終えました。

この直前の模試の解き直しが、本番での時間感覚にもつながったのかなと思います。

【本試験中に気をつけたこと・感じたこと】

本試験では、とにかく「知っている問題を拾う」ことを意識しました。

分からない問題に時間を使いすぎず、一度飛ばして先に進む。

模試で何度も練習していたので、「分からない問題が出た=終わった」ではなく、「これは後で戻ればいい」と切り替えられました。

トイレ休憩も事前に2回取ると決めていました。

当日は地震の影響で試験開始が1時間遅れるという想定外のこともありましたが、模試でいろいろなパターンを経験していたおかげか、できるだけいつも通りに進めることができました。

結果的には、かなり早く解き終わり、30分以上見直しの時間を残すことができました。

本番で「時間が足りない!」とならなかったのは、模試を単なる点数確認ではなく、本番の練習として使っていたことが大きかったと思います。

【受験生の方へのメッセージ】

私は「忘れたら、また掘ればいい」と思って勉強していました。

仕事や子育てをしながらだと、毎日まとまった勉強時間を取るのはなかなか難しいと思います。

でも、1問しかできない日は1問でいい。

信号待ちで1問、踏切で10問、エレベーターを待ちながら1問……。

そんな小さな積み重ねでも、続けていけばちゃんと力になりました。

そして、全部を完璧にやろうとしなくても大丈夫だと思います。

忘れたら、また掘ればいい。

そう思って、焦らず一つずつ積み重ねていってください。

【その他ご感想など】

2年3か月、長かったような、あっという間だったような、不思議な時間でした。

仕事、子育て、家事をしながらの勉強は、決して楽ではありませんでした。

それでも最後まで続けてこられたのは、大原の講義や教材、そして金沢先生の横断まとめに、「そうそう、こういうふうに整理したかった!」と思えるものがたくさんあったからだと思います。

自分の中でバラバラだった知識がつながっていく感じが、とても好きでした。

そして、合格発表の日。

「合格できました」と金沢先生に報告できることが、私にできる精いっぱいのお礼なのだと思っています。

先生方、大原の皆さん、本当にありがとうございました。

 

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執筆/資格の大原 社会保険労務士講座

金沢 博憲金沢 博憲

「時間の達人シリーズ社労士24」「経験者合格コース」を担当致しております。
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