資格の大原 社会保険労務士講座専任講師 石戸 泰史です。
以前の記事で「普通を徹底すると特別になる」ということをお伝えさせていただきました。
今回は、もう少し具体的に合格のための学習法を書かせていただきます。
社労士試験の勉強を始めたばかりの方に特に読んでいただきたい「合格するための6つのポイント」です。
①基本事項の暗記
まず、テキストのゴシック(太文字)の部分などの基本事項(キーワード)をしっかり暗記しなければなりません。
講義を聞いた直後から、基本事項の暗記を飛ばして、発展的な内容について深入りしたり、他の制度との関係性などを過度に気にし過ぎるのは得策ではありません。
発展的な内容をしっかり理解するためには基本事項を暗記していることが必須だからです。
中学校で学習する数学を理解するためは、小学校で学習する算数の内容(例えば掛け算の九九)をきちんと暗記できていることが必要なことと同じです。
もし、基本事項の暗記に時間がかかり、発展的な内容まで手が回らなくても心配はいりません。
基本事項の暗記だけで十分合格点が取れますから。
一流のスポーツ選手で基本を疎かにする方がいないように、社労士試験に合格する方こそ基本を大事にしていらっしゃいます。
②暗記方法
では、肝心な暗記はどうすればできるのでしょうか。
何度も繰り返すことが重要だと前回書きましたが、ポイントは、時間を空けずに繰り返すということです。
同じ五回転でも、五週間で五回転と、一日で五回転では定着度が全く違います。
時間を空けてしまうと毎回覚え直しをしているようなものですから、中々定着しません
例えば、朝早く起きて学習した内容を、通勤電車の中、お昼休み中、帰りの電車の中、帰宅後と繰り返せば一日で五回転できます。
このやり方は、遠回りな方法に思えて、実は早く知識が定着するので、結局は時間の節約になります。
また、暗記をする際には、空で言えるかどうかきちんと確認してください。
読んだだけで覚えた気になってしまい、実は覚えられていないことがよくあります。
③問題演習
まずは、トレーニング問題集をたくさん回転させましょう。
はじめのうちは難しいと感じるのであれば、テキストの該当ページを参照しながらお読みいただくのもよいでしょう。
次の講義までに三回転を目標にしてみましょう。
④スマホの活用
せっかく便利なスマホをお持ちであれば、活用しない手はありません。
テキストの重要項目を写真に撮っておけば、テキストを開くスペースがない満員電車でもテキストの暗記ができます。
また、勉強していて反省点が見つかったときは、メモ機能を使って書き留めておけば、間違いを繰り返さなくなります。
⑤考えすぎない
『色々考えたらわからなくなってしまいました。どうしたらいいのでしょう』というご相談をよくいただきます。
このご相談の中には、すでに答えが含まれています。
『色々と考えたら』わからなくなったのですから、色々考えなければいいのです。
『シンプル イズ ベスト』です。
わからなくなったら単語をそのまま覚えてしまいましょう。
理解は後からついてきます。
⑥ストップウォッチの活用
毎日の勉強がなかなか始められないという方は、ストップウォッチで勉強時間を計ってみると良いでしょう。
とりあえず、スタートさせてしまえば勉強せざるを得ないですし、もう少しで三十分、あと二分で一時間という感じでどんどん勉強時間が増えていくことも期待できます。
以上、合格するための6つのポイントです。
「社労士合格コース映像通信」「社労士合格コース通学」を担当しています
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