社労士試験の勉強時間の目安は800時間って本当?

皆さん、こんにちは。
金沢博憲(社労士24)です。

社労士試験の勉強を検討するにあたって、まず最初に考えるのは、「勉強時間ってどれくらい?」「勉強時間確保できるかな」という「勉強時間」に関することです。

忙しいから勉強しないが7割

「大人になったら勉強する余裕なんてない」なんて声をよく聞きます。

国の能力開発調査をみると、自己啓発の課題として「仕事・家事・育児が忙しく余裕がない」が7割を占めています。

資格試験でみても、18歳以上人口のうち、受験者数は2~3%。
社会人が試験に受かる以前に、勉強することが難しい、続けることが難しい、ということがいえます。

きっと待っていても“勉強する余裕”はやってこないです。
だからこそ、こっちから時間を創る意識を持つことが必要です。

名言風にいえば、「勉強時間はできるものじゃない、創るものだ」という感じでしょうか。

そこで、今回は、

  • 試験合格に必要な勉強時間は何時間?
  • 勉強時間の確保の仕方
  • 限られた時間での集中力の高め方

といった内容をご紹介します。

お時間がございましたら、ぜひ最後までご覧ください。

合格に必要な勉強時間は?

1年の目安は800時間

「何時間かかるのか?」

これがまずいちばん気がかりなことですよね。

結論は、800時間です。

合格者の方のアンケートや体験記、実際の声、ネットの情報、各スクール講師のYou Tube動画(笑)をみても、800時間前後の時間が挙げられています。

もちろん平均的な時間ですから幅があります。
また、社労士試験や他の資格試験の受験経験があるかどうかによっても違ってきます。

あくまでも目安として、合格レベルの学力水準に乗せるためには1年間で800時間と考えておきましょう。
また、結果的に合格に複数年かかれば、トータルではそれ以上の時間がかかります。
800時間は1年当たりの勉強時間と考えましょう。

ちなみに、正社員の1年間の総労働時間は1900時間前後ですから、まあ、結構な時間ですよ。

合格者の7割以上は仕事両立型

また逆説的な言い方すると、合格者のうち7割以上の方はお勤めの方です。

いわゆる専業型の方は少なく、仕事、育児、家事と両立して勉強している方の方が多数派です。
それを考えれば、800時間以上の勉強時間を確保することは難しいという言い方もできますね。

HUNTER×HUNTERのノブナガさんに言わせれば「俺の勉強時間は800時間で十分…!!(つーかこれが限界!!)」ということでしょう。

勉強の成果は、時間数×1時間当たりの効率で決まります。

時間×効率=成果

であれば、勉強時間を最大限拡大し、800時間という勉強時間を確保した上で、その時間資源を使って、1時間辺りの効率を最大限高め、どう合格レベルに引き上げるか考えることが建設的といえるでしょう。

 

1日の時間に換算すると?

さて、「1年間で800時間」といわれてもピンとこないかも知れません。
そこで、1日当たりの時間に置き換えてみましょう。

「800時間÷試験までの日数」で計算すると…

  • 11月から始めた場合は、試験日まで300日で「1日2.6時間」
  • 1月から始めた場合は、試験日まで239日で「1日3.3時間」
  • 3月から始めた場合は、試験日まで180日で「1日4.4時間」

となります。

1月から始めた場合は、毎日1日3.3時間が平均ペースになります。

時期や平日・休日で勉強時間は異なる

とはいえ、最初から最後まで同じ時間で勉強するわけではありません。
勉強時間は、本試験に向かって「尻上がりに伸ばしていく」のが基本です。

例えば1月から始めた場合は、

  • 1月~5月は週20時間
  • 5月は週25時間
  • 6月は週30時間
  • 7月は週35時間
  • 8月は週40時間

となり、約800時間を超えます。

1月からの学習方法が気になる方はこちらの動画をごらんください。

また、平日は忙しく、休日は比較的時間が取れるという場合は、平日は抑えめで、その分、休日に勉強時間を確保することになります。
ただし、「むしろ休日の方が時間がとれない」ということもあります(子育てされている方は当てはまることが多いです。)ので、そのような場合は、平均的にならしていきましょう。

では、次に、年間800時間の勉強時間をどう捻出するのか、その具体的なご紹介します。

勉強時間はどうやって創るのか

勉強時間の確保の仕方を考える際、まず最初にやることは、ご自身の生活時間の棚卸しです。

余白時間の置き換え

1日24時間、1週間における時間をどのように振り分けているか、1週間かけて記録してみるのです。

1週間の中で、「平日」と「休日」に分けて、睡眠、仕事、食事や家事、育児といった生活時間を記録していきます。

すると、程度の差はあれど、特に用事がない時間「余白時間」が存在していることがわかります。(もし余白時間が全くないということであれば、かなりご多用ということだと思います。もう少し落ち着いてから学習を検討してみてもよいでしょう)

その余白時間が「勉強時間」に置き換えることができる可能性がある時間です。

朝勉習慣

早めに起床して勉強時間を創ります。

ただし、睡眠時間を短くすると、健康や効率にもマイナスですから、無理は禁物です。

可能な範囲内で「早寝早起き」して、睡眠時間は確保した上で、朝勉習慣を創りましょう。
寝る前に布団の中でのスマホいじりをするのをやめる、とかでも充分効果あります。

早く寝付けない!というときは、こちらの目的条文読み上げ動画を「目を閉じて耳だけ」で聞く方法もあります。

まずは、30分とか短めの時間からスタートです。
30分でも、それを300日続ければ150時間になりますからね。

勉強も造れて、早寝早起きの健康習慣もできて、一石二鳥ってやつですね。

スキマ時間

そして、用事と用事の間に、時間ともいえないような”名もなき時間”が存在しているはずです。

いわゆるスキマ時間です。

8:25「次の電車くるの、あと5分か、、」
12:50「お昼休憩、あと10分か、、」
18:57「ニュース始まるのあと3分か、、」

これらのスキマ時間を流すか、活用するかが、忙しい社会人の合否の分かれ目です。

スキマ時間は、意識していないと気づきませんが、意識していると必ず存在します。

基本的に、ちょっとした待ち時間はスキマ時間です。
スマホをポチポチしている時間はスキマ時間と考えてよいでしょう。

エレベータ待ち、レジ待ち、電車待ち、待ち合わせの時間などなどです。

そして、このスキマ時間での勉強は、「まとまった時間が取れない代わりの次善の策」ではありません。 

すきま時間での勉強は、短時間、かつ、締切効果が働くため、高い集中力での勉強が可能です。

このスキマ時間を有効に活用するためには、スキマ時間にやる勉強、学習ツールを明確にしておくことです。
その都度、「なんの勉強しようかな~」と悩んでいると、時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。

詳細はこちらの記事でまとめています。

 

あわせて読みたい

スキマ時間の活用方法

 

ながら勉強

通勤中や家事中も、耳やアタマが空いている時間はながら勉強の時間にあてます。

家事とかをやりながらの「ながら勉」は、新規の内容をガッツリやるには向きません。

一方、予習としてさらっと概要を掴むとか、既習の内容の知識のメンテとしてするには、効果があります。
そしてなにより最大のメリットは、罪悪感の低減です。

ガチ時間がなく、でも「ながら勉はできた」というノー勉回避策につかいます。

子育てされている方は、料理中などにネックスピーカーなど活用して、講義を聞かれている方も多いようですね。

フリースタイルで学ぶ意識

勉強は、「フリースタイル」でいきましょう。

場所や態勢を選ばず、時間があれば勉強できるようにするためです。

「まとまった時間とらなければいけない」
「机に向かってやらなければいけない」
「教材が手元にないとできない」

そんな意識は勉強時間の創造を阻害します。

「机に向かって勉強する」ことも大事ですが、「机に向かわない勉強」も同じくらい大事です。

手元にスマホがあれば勉強できる時代になりました。
これらの学習ツールを最大限活用しましょう。

家事等の所要時間の時短

これは勉強に限ったことではないですが、いままでやってきた家事のうち、工夫次第で時間短縮できるものもあります。

この辺は、「家事 時短」でググればたくさんテクニックが出てくると思いますので、検索してみてください。

ちなみに、私個人の話で恐縮ですが、子供4人の体温チェックを脇に挟む接触型のものから、オデコにピッとやる非接触タイプで変えたことで、わずかなようで、積み重なればかなりの時短につながっていると実感しています。

時間当たりの効率性を高める

さて、最大限勉強時間を確保した上で、その1時間の密度(効率)をいかに高めるかもとても重要です。

勉強時間×時間当たりの効率=成長です。

この勉強時間の効率を高める方法をご紹介します。

5秒ルール

「せっかくの空き時間ができたのに、なかなか行動に移せない…」ということがよくあります。

これは、普段と異なることをしようと脳みそがブレーキを掛けてしまうからだそうです。
「やろう」と思ってから時間が経つほど、あれやこれやとやらない理由がアタマに浮かび、行動に移せないのです。

この脳みそのブレーキを強制的に解除する方法が「5秒ルール」という方法です。
アメリカの弁護士の方が提唱されたもので、多くの方が取り入れている有名な手法です。

「やろう」と思ったらロケットの発射前のごとくアタマの中で「5、4、3、2、1」とカウントします。
すると、一時的に「脳みそのブレーキ」が解除されて、行動に移しやすいそうです。

今、ちょっと眉唾じゃね?と思われましたよね。
私も最初はそう思いましたw

ただ、身近な例では、子供になにかやってもらいたいときに、「じゃあ10かぞえたらやろうね~」と声掛けすると成功率が高い、というのは確かにあります。
それをセルフで自分に対してやる、ってことですから、一定の効果は期待できます。

大人になると上司が「じゃああと10数えたら仕事しようね」とは言ってくれませんので、自分でいうということです。

そして、一度はじめてしまえば、いわゆる作業興奮により意欲や集中力が湧いてきて、質の高い勉強が可能になります。
さらに、その状態で2週間程度勉強を続ければ、勉強することが普段の出来事になり、勉強しないことを脳が拒絶するようになります。
ということで、まずは2週間、5秒ルールを試してみましょう(笑)。

最後に前述の弁護士の方はこうおっしゃっています。

「その日の気分は選べないが、行動を自分で選べる。」

 

ポモロードテクニック

これも有名な手法です。

長時間同じことをやっていると飽きてしまい、集中力が阻害されます。

そこで、「ポモロードテクニック」という時間管理法で、この問題をある程度解決することができます。
時間を区切って、飽きを防ぐのです。

「25分勉強+5分休憩」を一セットにして繰り返す方式です。

集中力を保ちやすいという効用があります。

タスクの細分化

1日の勉強のゴールまでが長いと、途中で気持ちが萎えてしまいます。

そこで1日の勉強の中でも小さいゴールを沢山作る工夫しましょう。
これを「次の電柱まで」法といいます。

具体的には、1日100問解くことにした場合、

□100問 ではなく

□25問 □25問 □25問 □25問 と細分化し、25問終わったら線で消し、次の25問へ… という具合にすすめていくので。

「とりあえずこの25問は頑張るぞ!」という気持ちで集中力をキープすることができます。

場所、教材、科目、姿勢を変える

これも飽きを防止するための手法です。

やることややる場所を変わると、気分も変わって集中力が復活するといわれています。

・科目を変える(労基→健保)
・教材を変える(テキスト→問題)
・場所を変える(自宅→カフェ)
・姿勢を変える(座る→立つ)

苦手な項目ばかりやっていて、嫌になってきたら、得意な項目をやって「自分SUGEEE!」感を取り戻しましょう。

あと

・日付を変える(寝る)

ことも大事ですね。

脳みそが疲れている状態で勉強しても、実になりません。
そういうときは、充分睡眠をとって、アタマをスッキリさせて、勉強に望みましょう。

スマホ断ち(外部情報の遮断)

他に関心事ができてしまうのも集中力の阻害要因です。

スマホは、勉強にプラスの面とマイナスの面があります。

スキマ時間の学習ツールとして使ったりや、SNSを通じた緩い繋がりで学習意欲を保つといった面ではプラスです。

一方で、勉強中に、手元にスマホがあると、あるだけで気になってしまい、集中力の阻害要因となります。

スマホを使わない勉強をするときは、スマホは手の届かない場所(別室やかばんの中)にしまい込んで、勉強に集中しましょう。

やることに迷いを持たない

「今やっている勉強は本当に効果があるのだろか」と迷っていると気分がのらず、集中できません。

機械的にそのときやるべきことを事前に決めておいて、それを実行することだけに集中するのです。

簡単な方法は、ノルマを設定することです。
例えば、「毎日100問を解く」と決めたら、迷わずに実行することです。

強制力を働かせる

勉強は、だれにも強制されず、自分の自由意志で行うことができるものです。

同時に、自分がやらなければ、コーチのように背中を押してくれる方はいません。

つまり「強制力」がない状況なのです。

そこで、SNSでやることを宣言して、「言ってしまったことを後から追いかける」という状況を自ら作り出すという手法があります。

週の時間割をつくる

「この曜日のこの時間帯にはこれをやる」と予め作成しておきましょう。

そのメリットとしては、つぎのような効果が期待できます。

①その時間になったらやる、という強制力が働く
②何をしようかと悩む時間がなくなり、すぐ着手できる
③終わりの時間も決まっているので締め切り効果が働く

 

まとめ

以上、勉強時間についての解説でした。

最後にご多用な状況に置かれていた中、難関試験に合格された方のコメントを紹介して締めたいと思います。

「勉強時間ってあったんだ」。

 

執筆/資格の大原 社会保険労務士講座

金沢 博憲金沢 博憲

時間の達人シリーズ社労士24」「経験者合格コース」を担当致しております。
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