みなさん、こんにちは。
金沢博憲(社労士24)です。
この記事では本試験前日・当日の心構えをご紹介します。
試験前夜
・試験会場への行き方に不安がある場合は、Google マップのストリートビューで下見。
・鉄道を利用する場合は、可能なら複線ルートを確認しておく。
・夕食は普段のでいいのでは。食べ慣れていない特大トンカツとかはNGかも
・受験票、筆記用具、マスク等の準備。
・早めに床につく。
・遠足前夜の小学生状態で眠れないかも。でも「寝なきゃダメだ×3」と思いすぎると、焦るし、さらに寝付けない。
・目を閉じて横になっていれば、それでよし
最終日の過ごし方も合格者の数だけあります。
軽く全体を振り返りしつつ、ちょっと出されたら心配なところを、確認するのもいいでしょう。
少々頭の容量をオーバーしても、明日までは、表面張力で溢れません。
勉強を早めに切り上げて、リラックスして時を過ごすのもまたよいでしょう
持ち物チェック
まず持ち物の準備は前日までにすませて置き、かばんやリュックにまとめておきましょう。
当日、何かないことに気づいたりすると慌てます。
前日なら、まだ間に合いますからね。
【必須】
□受験票
□筆記用具(それぞれ複数)
□マスク(無地・予備も)
□時計(携帯電話は不可)
□飲料水(ペットボトルのみ可※カバー不可)
□現金
昨年(※今年は現時点で公開されていません。)の試験センターの案内によれば
・マスクは無地。
・必ず予備のマスクを用意。
「無地」をググると、「全体が同じ色で模様のないこと」とでます。
「多分無地だと思うけど…」と不安な場合は、完全無地な白マスクも予備で用意しておくとよいでしょう。
【必要に応じて推奨】
□長袖上着(クーラー対策)
□昼食(事前に自宅近くのコンビニ等での購入推奨※会場近くは混雑や品切れの恐れ有)
□タオル(汗拭き用)
□センス(仰ぎ用)
□ゴミ袋(会場のゴミ箱使用不可)
□携帯用手指消毒液、除菌シート
□最終確認用の教材
最終確認用の教材は、お守り代わりに、全範囲をさらっと網羅できるものを推奨。
例えば、横断まとめ1冊、統計数値まとめ又は自作のプリント数枚など。
沢山持参しても、荷物だし見る時間もない。
電車で目的条文や数字を確認。
試験内容に集中するため、周辺的なことで不安がないようにしっかり下準備しておきましょう。
とはいえ「ちゃんと下準備しなきゃ!」と考えすぎるのもよくないです。
周辺的な部分は、時間の余裕、お金、受験票、普段の体調があれば、なんとかなります。
消しゴムも複数用意
「筆記用具は複数準備」と分かっていても、意外に消しゴムは1個しか準備していないことがあります。
試験中に1つの消しゴムを落としてロストすると、焦りまくります。
消しゴムも複数用意しましょう。
もし、一つしか持ってこなかった場合は、2つに割って使う手も(笑)。
羽織るものと手ぬぐい
試験日は、「外はアツアツ、中はヒエヒエ」のことが多いです。
防熱、防寒対策の両備えが必要です。
汗拭き用の手ぬぐいや、羽織るものを準備しましょう。
昼食・飲み物
当日に、試験会場付近で現地調達しようすると、他の受験生の方も買っていて、品切れ、混雑ということもあります。
前日に、自宅近くのコンビニでかっておいて、冷蔵庫で保管しておくのもよいでしょう。
スマホの電源の切り方
試験のとき「スマホ・携帯の電源を切ること」という案内があります。
試験中に「ちゃんと切れているかな…」と不安にならないように、「マナーモードと区別がつかない」という場合は、事前に切り方をチェック。
一般的には(私のは)電源ボタンの長押しで切れます。
機種によって色々あるので、知らない場合は、取説で確認しましょう。
また、携帯が必要ないのであれば、持ち込まないという選択肢もあります。
現金多めで
試験当日は、現金を多めに持っていきましょう。
トラブル時にお金で解決できることも多いです。
筆記用具を忘れたら買えば良いですし、(←もちろん忘れないように準備する)万が一の際、タクシーもつかえます。
保険の意味で。
最低限、受験票と筆記用具とお金があればなんとかなる(笑)
と、色々書いてきましたが、あれもこれも準備しなきゃ、どんな服装がいいのか?と悩み過ぎのもよくないです。
悩む力は、選択式3点確保が難しい問題にとっておきましょう(笑)
最低限、受験票と筆記用具とお金があればなんとかなります(笑)
かくいう私自身も、当日は、Tシャツ、ジーパン、受験票、筆記用具、お金だけもって、いったものです(笑)
以上、前日から当日の朝にかけての動きです。
試験当日
起床~出発
予定しておいた時刻に起きましょう。
朝食も普段より通りすませて、前日に準備していた持ち物をもって出発です。
メイクは?
過去のTweetで「休憩時間に顔をジャバジャバ洗うため、ノーメイクでいった」というものがありました。
時短にもなり、マスクもつけますし、一つの選択肢かも知れません。
【開場から着席まで】9:00~10:00
本年の試験会場の開場時刻は9時00分予定です。
会場入口で検温があります。
一人ひとり検温する方式の場合、すこし並ぶかも知れません。
余裕をもって到着できるように動きましょう。
ただ、あまりにも早く到着しすぎると、外で長時間待たされることになるため、そこも考慮。
掲示で自分の教室を確認して、 トイレの場所も確認。
会場の雰囲気に呑まれないように
数多くの受験生の方をみて、雰囲気に圧倒されないことも大切です。
試験開始前に、あなたが周りの方を「すごくできそう…」と思っている時、周りの方もあなたをみて「すごくできそう…」と思っています。
試験中に、あなたが「問題難しい…」と思っている時、周りの方も「問題難しい…」と思っています。
【着席時間~開始まで】10:00~10:30
着席時間になると、
・机に受験票、筆記用具のみ残し、他をしまう
・試験上の注意点の説明
・茶封筒が配布されスマホ(電源オフ)封入
・解答用紙の配布
・問題用紙の配布
・訂正表があれば訂正表の配布
・試験開始まで待機
という流れになります。
試験中に机上におけるもの
・受験票
・筆記用具(蛍光ペン、定規、鉛筆削り、シャーペンの芯入れ、筆箱等はNG)
・腕時計
・メガネ(メガネケースはNG)
残りはかばんにしまって、足元に置きます。
ペットボトルも机の下です。
・解答用紙(マークシート)の科目の並びをチェック
本試験では、例年、以下の図のように並んでいます。
右に進んで、突き当りで下の段に降りる並びです。
いわば”Z並び”です。
あと、普通は20択ですが、最初から4択になっている科目も、毎年1、2問あります。
慌てる必要はありません。
「選びやすくてラッキー」くらいに思っておきましょう。
・択一式は問題ページ数をチェック。
昨年は62頁。過去10年の平均は58頁。 最少は55頁、最多は64頁。
・正誤表のチェック
試験開始前に正誤票が配布されることがあります。わりとよく。
過去をみると、誤字脱字が中心で、内容に影響を与えるものは極めて少ないです。
「波乱の予感…」とか思わず、平常心で受け止めましょう。
【選択式】10:30~11:50(80分)
・全科目3点確保が最優先
・簡単な問題は手早く処理
・解答順はA~Eにこだわらない。埋めやすい空欄から
・迷う問題と遭遇したら深呼吸してクールダウン
・選択式は「正しい文章」。文脈優先で選ぶ
・迷ったら「他の受験生が選んでいそうな解答」を選ぶ
・根拠がない限り解答は変えない
根拠のある”当たり前”の解答を選ぶ勇気。
例えばこういう問題。
船員保険法の被保険者が産科医療補償制度に加入する医療機関等において出産(一児)した場合の出産育児一時金の支給額は【?】円である。
正解「42万」円 。
通常であれば「船員保険の出産育児一時金?多分健康保険と同じ42万だよね」となる。
42万という確たる根拠を元にした推測が可能。
しかし、本試験の場では 「健保と同じ解答なんて出さないはず」 と、不確実な根拠を元に他の数字を選んでしまう。
自分の中の確たる根拠を信じましょう。
選択式で3点確保するための動画解説はこちらです。
選択式試験は、全科目3点以上確保が最優先事項です。その攻略方法を解説します。担当:金沢博憲(経験者合格コース、#社労士24)【INDEX】0:00~選択式の合格基準点1:41~選択式は全科目3点以上確保が最優先事項4:22~簡単な問題から手早く処理する5:45~”グルーピング”は分からないときの最終手段7:11~...
【退室可能時間】11:10~11:40
退室可能時間は、許可を受けて(挙手する)、トイレ、飲水が可能です。
根拠がない限り解答は変えない。
自分の知識を信頼して、根拠がない限り、解答を変えないことです。
心の中のみのもんたさんが「ファイナルアンサー?」と聞いてきますが、自信をもって、「ファイナルアンサー」と解答しましょう。
【休憩時間】11:50~12:50
午前試験のあとの休憩時間は、 少し外に出て、深呼吸して新鮮な空気を取り込んだり、身体を軽く動かしたりするといいかもです。
血の巡りがよくなって集中力が高まるといわれていますし。
もちろんお手洗いも忘れずに。
もちろん、集合時間(12:50)には余裕をもって間に合うように。
休憩中は封筒からスマホを取り出すことができます。
ただ、選択式の答え合わせは、しないのが吉。
【集合時間】12:50~13:20
午前と同じ流れです。
【択一式】13:20~16:50(210分)
・自分が知らない問題は、周りも知らない
・「解いてて全然手応えがない‥」それが通常
・満点取れなくてよい。難しいのは飛ばす
・正誤判断しやすい選択肢から攻める。短文、数字が狙い目。
苦しめられきた数字ですが、本番では助けてくれる胸アツ展開がきます。
「数字問題!ラッキー!知ってれば瞬速で解ける超絶サービス問題!!かつ、数字ひっかけは揺るぎないダウト!!!正解肢釣り上げたら、他の肢は見ないで、次の問題に進める!!!圧 倒 的 節 約!!!」
・深読み厳禁。問題文に「書いてあること」で判断
・試験問題とケンカしない
・根拠なく解答を変えない
・1科目25分まで。後ろの科目の方が簡単かも→動画解説はこちら
・マークの見直しの時間を残す。科目の並びをチェック。
【退室可能時間】14:10~16:40
退室可能時間は、許可を受けて(挙手する)、トイレ、飲水が可能です。
必要ならギリギリまで我慢せずに、早めに。
行きたい!と思ったときに、係の方が出払って、待たされるということもあります。
途中退席の動きがあっても気にしないことです。
別に”解き終わった”わけではないですから。
1科目25分ペースを守る
択一式210分の使い方。1科目30分かけていたら見直しができません。
長くても25分たったら強制的に次の科目へ。
択一式試験は70問/210分ではなく、10問/25分×7セットの感覚で解き進めましょう。
試験時間は絶対です。
科目毎の締め切り時刻も決めておきます。
例えば、1科目25分とするなら
- 1科目目 13:20~
- 2科目目 13:45~
- 3科目目 14:10~
- 4科目目 14:35~
- 5科目目 15:00~
- 6科目目 15:25~
- 7科目目 15:50~
- 見直し 16:15~
時刻がきたら強制的に次の科目へ移ります。
「4科目やったところで15:00」というのが折返しの目安として覚えやすいでしょう。
意識できるように、試験が始まったら問題用紙の表紙に書くものいいでしょう。
後半の科目で意識が飛ぶ原因の一つは「焦り」です。
スタミナが減っているところに「焦り」が重なると、目が滑りまくり、です。
最後の科目で60分残っているのと、30分しか残っていないのでは、問題文へのグリップ感が全く異なります。
時間がわかりやすいように、試験が始まった瞬間、「問題文の表紙に時間を書き出す」、という受験生の方もいます。
試験問題とケンカしないこと
「また個数問題かよイライラ」
「こんな細かいとこだしでんじゃねーよイライラ」
試験問題とケンカしない。
「また個数ですか。飛ばして最後時間が余ったら相手をして差し上げますよ、コココッ」
「また細かいですね…コココッ、私は益なき争いはしない主義です。スルーさせていただきますよ」
同じ解答が続いてもぶれないこと
問1「A」
問2「・A」
問3「・・A」
ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!
な゛ん゛で゛A゛ば゛っ゛か゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛!゛!゛
と、ならないように。
3問続くこともある。
例えば、第48回試験雇用保険。
問123→AAA
ブレずに自分の知識を信じる者が合格します。
難しい問題が続いても平常心
試験開始。
問1「うわ、なんだこの問題!飛ばそう」
問2「あれ?!これもなんか分からないぞ、、」
問3「、、、分からない、、、、、まずい、、」
その後、後半の科目で大きく稼いで合格というパターンあり。
70問中20問は取れなくてよい試験。
最初の数問の手応えで調子を崩されないように。
最初から難しい問題が3問続く、なんてことがよくあります。
大丈夫。 その分、後の問題が簡単ですから。
労基法・安衛法の問1は難しい説
感覚の話。
労基の問1は、「手の込んだ」問題多し。
最初の問題で、受験生の方を疲れさせにきているのかも知れない・・
なお、近年の正解は・・・
第45回→A
第46回→A
第47回→B
第48回→A
第49回→A
第50回→B
第51回→A
第52回→D
A率高し。
初っ端のAは心理的に選びづらいが、内容的に合致してれば粛々とAを選ぶこと。
未知の選択肢が交じる中から、基礎知識で正解を特定する
本試験の択一って、ABDEみたいな問題にビビらずに、Cを抱きつかまえて得点するイメージです。
本試験は簡単だ!という意識
本試験では拍子抜けするくらい簡単な問題が出題されます。
ある過去問。
問題→65歳以降の在職老齢年金の支給停止調整額は47万円である。
正解→◯(正解肢)
しかし、正解率はあまり高くなかった。
その理由として2つ。
①難しい問題しかでないという意識
②書いていないことを正誤判断の材料にする(年によって金額が変わることがあるので×だ!)
「本試験では簡単すぎる問題がでる」
「書いていないことは気にしない」
ということを念頭に解き進めるのが吉。
見直しは「基準点割れ」リスクがある科目から
効果的な見直しをするためのポイントは
① 一巡目に解くときに正解の確度の印をつけておく
② 4点以上が危うい科目から優先する
ことです。
1巡目に解く際に、科目の頭出しがしやすいように、各科目の問1があるページに「折り目」をつけておくとよいでしょう。
その科目が終わった!次!という頭の切り替えにもなります。
【よくあるマークミース】
・個数問題→×の数なのに、○の数をマーク
・組合せ問題→×の組合せなのに、○の組合せをマーク
・問題を一つ飛ばしてマーク ・同じ問題に2箇所マーク
・解答を変えたときの消し残しが残っている
・異なる科目欄にマーク
・選択式→解答【②4】で④をマーク
無意識でもちゃんとマークできている場合がほとんど。
しかし意識して確認しておくと、試験終了後に「マークミスがあったかも・・」不安にならずにすみます。
【マークシート(解答用紙)の並び順(例年)】
例年のマークシートの科目の並び。
次の科目に進むときは、
①右に進む。
②端に突き当たったら、下段左端へ。
次の科目は、”真下”には、ない。
右だ、右へ行け。
もちろん、変更可能性もゼロてはないので、配られたらチェック。
まとめ
その1 「皆さんすごく勉強できそう‥」誰もがそう思っている!
その2 自分が知らない問題は、周りも知らない!
その3 未知の問題と遭遇したら深呼吸してクールダウン
その4 選択式は「正しい文章」。文脈優先で素直に選ぶ!
その5 「解いてて全然手応えがない‥」それが当たり前!
その6 満点取れなくてよい!難しいのは飛ばす!
その7 深読み厳禁!問題文に「書いてあること」で判断!
その8 根拠なく解答を変えない!自分の知識を信じて!
その9 1科目25分まで!時間の余裕は心の余裕!
その10 最後はマークの見直し!「科目欄の配置」をチェック!
執筆/資格の大原 社会保険労務士講座
「時間の達人シリーズ社労士24」「経験者合格コース」を担当致しております。
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