皆さんこんにちは。
金沢博憲(社労士24)です。
2020年社労士試験に合格された皆様からの合格体験記をご紹介します。
選択式。分からずとも考える→推測力と読解力を養う
今回はミイ様から頂いたコメントです。
ミイ様、誠にありがとうございます。
【属性】
女性、非正規社員。
2017年度~2019年度は大原通学、2020年度は大原通信。
【利用のコンテンツ】
- 社労士24+経験者合格コース通信(レクチャー講義の視聴はせず、テキストのみ辞書的に使用)
- 時間の達人 Twitterで選択対策
- Youtube社労士24 眠れる目的条文
- トレ問アプリ
- 他社模試を1回受験。
【学習計画の立て方】
テキスト集約に大きく時間を割いていたため、 細かな計画は立てず、カリキュラムにやや遅れつつこなしていました。
【勉強時間の作り方】
直前期までのことをよく覚えていないのですが、直前期には、仕事から帰宅後は睡眠を取り、体力を回復させてから、生活に必要な日常行為等を済ませ、22:00又は23:00頃から真夜中の3:00~4:30頃まで勉強し、7:30頃まで就寝、起床後仕事に行く生活でした。
2020年度は、引っ越しを機に徒歩圏内の職場に勤めていたので、通勤時間は歩きながらトレ問アプリを解くよう習慣づけ、朝礼前の隙間時間と昼休憩中もトレ問アプリを解いていました。
(ただし、超直前期は睡眠不足とストレスで疲弊していたので、昼休憩時は思い切って仮眠を取り、体力回復に努めていました。)
※歩きながらトレ問アプリを解くことは、転倒の恐れもあるためお勧めいたしません。
【1日平均の勉強時間とトータルの勉強時間】
細かく時間を測って記録することにストレスを感じたので、記録はつけませんでしたが、直前期の前は平日1~3時間ほど、休みの日も2~5時間もないくらいだったと思います。
直前期以降は、生活に必要な時間と息抜きの時間以外は、ほぼ勉強時間にあてていました。
【回転数】
24レクチャー講義の通し視聴は、テキスト集約時と模試の前に2回転程(科目により差異あり。)+隙間時間(身支度、入浴時、食器を洗うとき、洗濯物を干す際等)に耳勉。
- トレ問アプリ(択一) 通勤時間等の隙間時間のみで1回転+誤り問。
- 択一トレーニング(冊子) 各科目1回転弱+誤り問。
- 選択式トレーニング 各科目1回転。
- 他社択一のツボ 各科目1~2回転+誤り問。
- 直前対策及び模試→2回転+誤り問。(総合演習問題は時間切れで解けませんでした。)
【一番苦労したことと解決した方法】
2018年度に択一式49点、選択式34点(選択労一2点)で合格を逃し、昨年度(2019年度)は諸事情により、集中して勉強できた期間は、実質2,3か月程。選択式は基準点確保したものの、択一式の力不足で不合格となりました。
2020年度は、苦手な択一式の力を伸ばせるのか、選択労一や年度によっては難度が上がる選択社一で如何に基準点確保するか、複数科目の皿回しが苦手でメインで回している科目以外の忘却を繰り返していたので、毎日何科目に取り組めるのか記憶の維持が課題でした。
直前期に入っても択一式が苦手でなかなか得点が伸びず、合格者の方にもアドバイスを頂き、間違えた問題、正解しても論点があやふやな問題や氏名レベル未達問には付箋を貼って必ずテキスト確認、時間を置いて正解するまで解き直すことを徹底しました。
その結果、新たに解く問題と前日までに誤った問題も解き直すことで、必然的に毎日複数科目の択一式問題を解くことが出来ました。
【勉強内容】
・5月まで(直前期の前)
昨年度までの択一及び選択トレ問、確認テスト、直前対策、模試の論点を集約したテキストの書き込み内容を新しい教材が届く都度、24レクチャーテキストに転記。
今年度の確認テストの論点もテキスト集約。(テキスト確認の都度、論点の問われ方を網羅できるようにしておき、直前期のテキスト読みに備える。)
・5月~7月(直前期)
択一式直前対策演習、択一式トレーニング(誤り問も含めると1日5~7科目)、選択式トレーニング1回転(全問赤シートで隠して考えながら解く。分からなくてもすぐに答えは見ずに考えることで、推測力と読解力を養うように心掛け、解いた後は、「択一のカギ」も含めてテキスト集約。)
時間の達人の最高裁判例まとめと統計白書まとめテキスト掲載の判例をざっと一読。
選択労基安衛で、ときに合否を分ける最高裁判例問題は、選択トレ問やふだんのテキスト読みを条文と論点を意識しながら丁寧に取り組むことで、本試験対応力を身につけることが出来ると考えたことと時間の問題もあり、他に特別な対策はしませんでした。
(今年は安衛の1.5mを落として4点でしたが、この勉強法で選択労基安衛は、昨年度まで2年連続5点を取れたので、一定の効果はあるかと思います。)
統計1日30分を数日間。
模擬試験受験(大原+他社1回分)。
・8月(最直前期)
- 模試の復習と論点テキスト集約。法改正講義視聴し、科目別テキストに法改正内容を集約。
- 白書の一読。
- 選択式直前対策演習。
- 他社模試復習及び論点集約。
- 社労士24Plus視聴。
- 就寝時に眠れる目的条文の暗唱。
【2021年受験生の方へのメッセージ】
社労士試験の勉強は長期間に渡り、実力が伸び悩む時期や仕事や家庭環境、家族や自身の健康面等で勉強に集中出来なくなる時期もあります。
私自身、勉強を開始した当初は想像すらしなかった様々な出来事があり、勉強が手につかなくなる時期もありました。
2020年度は、コロナ感染拡大により、誰もがそんな思いを抱えながら勉強を続けてきたはずですし、多くの実力ある方々が断腸の思いで受験自体を断念せざるを得ない状況に追い込まれた年でもありました。
社労士受験勉強は自分との戦いでもあると思いますが、置かれた環境は人それぞれです。
その中でベストを尽くし、諦めずに勉強を続けることで、いつかは合格することが出来ます。
本試験終了の最後の瞬間まで、諦めずに問題と向き合って、合格を手にしてください!
【その他ご感想など】
あくまでも個人的な考えですが、択一式が苦手だったため、合格するために考え方たことを2点記載します。
選択式で救済待ちをするも不合格となった経験があることから、よくオリンピックと社労士試験を関連付けて考えていました。
オリンピックの金メダルを目指す選手のうち、実際に金メダルを獲得出来るのは、原則1人だけ。
金メダル(全科目基準点)を獲得するためには、基準点ギリギリでの合格を目指す勉強では足りず(2位もしくは3位となってしまうため)、どの科目も満遍なく基準点を上回る得点を取れる勉強をして、ようやく全科目基準点獲得(合格)出来ると考えていました。
ここまでは当たり前のことではあるのですが、その当たり前のことを本試験で実践(得点)することは案外難しいことです。
苦手科目と得意科目を把握し、どの科目をいつどのような比重で勉強していくか、本試験当日もどの科目にどれだけの時間をかけるのかといった戦略を立てることも必要かと思います。
私の場合は、択一問題を解くスピードが少しゆっくりのため、時間が足りなくなる心配がありました。
そこで、それまでの模試等で得点が比較的安定していた厚生年金にかける時間をあえて短めに設定して、基準点割れが心配だった他の科目の得点を取りに行きました。
とっさの判断でそうしましたが、択一式においては、このとっさの判断が合否を分けたと思っています。
また、ポモロード・テクニックという25分勉強したら、5分休憩することを繰り返す勉強法がありますが、私はあえてその方法は使いませんでした。
本試験当日は、210分で70問を解く択一式試験においては、25分おきに科目を変えることは出来ても、5分休憩を取ることは、よっぽど問題を解くのが早い人でない限り、時間配分的に厳しいからです。
択一式後半になるほど、脳疲労が溜まり、ときには朦朧としながらも初見の問題を既存知識で解き、問題を解き続ける能の基礎体力を養うためには、普段から脳が疲れた状態でも、あえて勉強し続けるトレーニングが必要と考えたためです。
勿論、勉強の効率だけを考えると、決して効率が良いものではないのでお勧めはしませんが、体力に自身のない私にとっては、普段から多少スパルタ式に勉強をすることを心掛けることは、長時間の択一式を乗り切るためにも必要なトレーニングでした。
勉強方法は人それぞれですが、ご自身に合った勉強法を早めに確立させることが必要と考えます。
最後になりましたが、社労士受験生と最後まで走り抜いてくださった金沢先生、本当にありがとうございました。
金沢先生の楽しくて分かりやすい講義と整理された図表のお陰で、膨大な範囲の論点を効率よく学ぶことができ、大変ありがたかったです。
合格後もTwitterで選択対策等でお世話になりますので、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
ミイ様。ご自身の学習方法を確立されての合格、素晴らしいです。具体的な学習方法の数々、大変参考になります。
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