皆様こんにちは。
資格の大原 社会保険労務士試験対策講座の金沢です。
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選択式問題を解く際のポイントは次の通りです。
①問題文を見て解答となる語句や数字を思い出す※いきなり語群をみない
②思い出した語句や数字を語群から探す
③ダミーの選択肢と相対評価して解答を確定する
④思い出せなかった場合でも、どういう性質のカテゴリー（行政機関名、給付名称、給付率、届出期限など）かを思い出した上で、語群から探す。選ぶ際も自分なりの根拠を持って選ぶ。
このポイントを意識することで、選択式対応力が上がっていきます。
それでは、今回のお題はこちらです。
昭和40年代（正解率30％）
問題
昭和40年代に制定された制度に含まれないものは？
A 高額療養費
B 児童手当
C 年金の物価スライド制
D 老人保健法
ついでに見たい
受験勉強におけるＳＮＳとの付き合い方
・勉強前→今日やることを宣言
・勉強中→できるだけ手の届かないところにスマホを封印
・勉強後→やったことを宣言
この動画の”32:08～”から。
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解答・解説
「D 老人保健法」。
老人保健法は昭和57年。ほかは、昭和40年代。
戦後の社会保障給付のスタンスは、昭和48年のオイルショックを契機に「給付改善」から「給付引き締め」への転換する。
オイルショック前の昭和40年代は大幅な給付拡充が行われ、老人医療費無料制度、物価スライド制、高額療養費、児童手当制度等が相次いで制度化された。
しかし、昭和48年のオイルショックにより高度成長期は終焉、安定成長の時代に移る。
昭和50年代以降は増大する社会保障給付費の抑制が課題となり、給付の引き締めがスタートする。
その一つが昭和57年制定の老人保健法（現・高齢者医療確保法）。
その主な内容は、それまで無料受診であった老人医療費について一部負担金を導入するというもの。
この問題のように、沿革の押さえ方は、１年刻みではなく、10年刻みで覚えればOK。
例えば、児童手当は昭和50年代ではない！というレベル。
おまけ。
老人保健法が、今の後期高齢者医療制度（75歳以上）のルーツなだけに、「75をひっくり返して57」という緊急回避的思い出し方を急に思いついた。
担当：金沢博憲（資格の大原 経験者合格コース）～戦前の社会保障～・世界初の社会保険はドイツで誕生・大正11年に健康保険法を制定・昭和13年に国民健康保険法が制定・昭和14年に船員保険制度が創設・昭和16年に「労働者年金保険法（後の厚生年金保険法）」 が公布・昭和17年に英国ベヴァリッジ報告→欧米諸国の福祉国家の考...
以上、今回の問題でした。
過去の選択式問題の正解率別・項目別カテゴリー
過去の選択式問題の正解率別・項目別カテゴリーはこちら。
特に、正解率51％～75％、76％～100％の問題は、他の受験生の方も取れる論点となりますので、マスターしたいところです。
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執筆／資格の大原 社会保険労務士講座
金沢 博憲 「時間の達人シリーズ社労士24」「経験者合格コース」を担当致しております。
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