2024年社労士試験合格体験記(27)「自分の言葉で言語化して理解する」

皆さんこんにちは。
金沢博憲(社労士24 担当講師)です。

2024年社労士試験に合格された皆様からの合格体験記をご紹介します。

今回は”fumi”様からお寄せ頂いた体験記です。

誠にありがとうございます。

#社労士24 #社労士合格体験記

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プロフィール

30代女性。商社の貿易/営業事務(総合職)。

【社労士を目指したきっかけ】

2023年初頭に、仕事の関連業界がこの先1〜2年は低調予想というニュースを見て
もし残業が減って可処分時間が増えるなら、30代のうちに難関資格の取得を目指す良い機会だと捉えました。

社労士を選んだのは、
・会社に頼らない働き方が出来る
・以前から労働法に関心あり
・FP2級を取得済みで、年金分野の学習経験あり
・10年以上前にも社労士に興味を持ったが、安衛あたりで早々に諦めた経験あり
以上から、ひとまず2ヶ年計画での取得を目指すことにしました。

初めて興味を持った時は20代半ばで社会経験も浅く、学習内容が自分ごとに出来ずやめましたが
当時より知識や社会経験が増えた現在なら、勉強にも楽しんで取り組めそうだと考えました。

【得点状況】

2023年:選択28点(2,5,2,5,3,4,2,5)、択一44点(6,8,10,4,5,4,7)
→選択3科目基準点割れ、択一合計1点不足で不合格
2024年:選択38点(5,5,5,4,5,5,5,4)、択一49点(7,8,4,6,5,10,9)
→合格

2023年は市販の教材やアプリで勉強。
数字上では僅差で不合格に見えますが、択一は最後の模試までは30点台前半しか取れず、選択対策の甘さも明瞭でした。
8月に入ってからYouTubeで社労士24のお試し部分をいくつか拝見し、そこで初めて覚えられたものもあったため、
本番の択一で及ばずながらも高得点が出せたのは「直前期ボーナス」だけでなく、社労士24の効果も大きかったと思います。
そういうわけで、2023年の結果が出る前から「今年だめなら来年は社労士24で合格しよう」と決めていました。

【利用のコンテンツ】

2023年:市販のテキスト(ユーキャン)と択一過去問題集(TAC)、模試(LEC、3回分+ファイナル)、秒トレアプリ、労働判例100選(有斐閣)
2024年:社労士24+直前対策、秒トレアプリ、一部科目はトレ問アプリも購入(後述)

【学習計画の立て方】

2023年はほぼ自己流の非効率なやり方で720時間/7ヶ月ほど勉強して落ちたため、プロが仕立てた効率的なセットで1.2倍の時間をかければ確実に合格できると考え、
2024年の勉強時間の最低ラインをトータル880時間/10ヶ月に設定。
それを択一の得点配分の比率に応じて科目ごとに按分し、さらに毎月、毎週の勉強時間を算出したエクセル表をそれぞれ作成。
→これによって、既習済みの科目も少しずつ触ることができました。
年休を取る日(週)も年初時点であらかじめ仮ぎめしておき、年休や祝日がある週は多め、仕事が忙しそうな週は少なめなど濃淡を付けつつ
年明けからは月に80~90時間、直前期には110~120時間というように、だんだん多くなるよう計画しました。

学習内容は基本的には社労士24の配信スケジュールに従い、まず最初の1週間で講義動画を1周。動画視聴から1日おいてトレ問の該当範囲を解き、次の科目の配信開始前に択一・選択ともに1回転完了することを目安にしました。

【勉強時間の作り方】

平日朝:脳が疲れる前の早朝1〜2時間をアウトプットなど強度の高い勉強用に確保。動画をながら視聴。
→ダイソーのワイヤレスイヤホン(1,000円)を購入し、家事や身支度をしながら講義が聴けるようにしました。

平日昼:会社のWEB会議用の空きブースを予約して、昼食後の15〜30分ほど勉強。内容はトレ問の回転が中心。
→直前期には食事中にもトレ問アプリを使い、1時間の休憩で合計50分は勉強していました。

平日夜:苦手部分の動画視聴、テキスト書き込みなど、強度低めの復習を中心に。
→夜は細切れになったり、一度くつろぐと勉強モードに戻ってこれないので、会社から帰った後はすぐにシャワーを浴びて夕食を済ませ、1時間ほどまとまった時間を取れるようにしました。
疲れてどうしても机に向かえないときは、スマホアプリで問題を解いたり、タブレットで講義動画を流すだけなどにしました。

【1日平均の勉強時間とトータルの勉強時間】

平日:2~3時間(直前期は3~4時間)
休日:4~5時間(直前期は8~10時間)
トータルでは980時間/10ヶ月となりました。

【回転数】

講義動画:フルでは3~4回転くらい+苦手な箇所は何度も
→初学時に集中して1回転、ラスト1週間で2回転。他はながら聴きや苦手部分の定着目的で散発的に。
問題集:トレ問は5月末までに択一5回転、選択3回転を全科目完了。以後、択一は誤答を中心に+2~3回転。選択はラスト1ヶ月にフルで+1回転。
→特に択一の年金は絶対に得意科目にしたかったので、GW頃からトレ問アプリを使用し、1週間で1回転を目安にフルで7~8回転。苦手な問題は15~20回転。

【一番苦労したことと解決した方法】

「年金を得意科目にする」は合格のための黄金律なのに、講義動画を1周しても択一問題集がまったく解けなかったため、以下の対策をしました。
・「とは?」ノートの作成
→厚年・国年ともにテキストの「とは?」が付いている項目を紙に書き出し、それぞれ自分のことばで言語化して内容を噛み砕いて理解を試みました。
・各項目の関係性の視覚化
→テキストにインデックスを貼る際に関係が深い項目どうしを近くに貼ったり、目次ページのキーワードを線で結んだりして、イメージで覚えやすくしました。

【選択式の勉強方法】

去年の経験から選択式が最大の鬼門と考えていたので、問題集を解く時には何となくそれっぽい番号を選ぶのではなく、「語句を正確に思い出す→書き出す→番号を選ぶ」になるよう意識しました。
テキストへの暗記マーカーの使用や、問題集の「完成文」の穴埋めも活用しました。
赤シートは全体で1枚しか付かないため、Amazonで赤シート大量セットを購入し、「赤シート、どこに挟んでたっけ?」「この科目、この前どこまでやったっけ?」の時間を節約しました。

また、去年は得意だと思っていた判例で取れずに悔しい思いをしましたが、上記同様にまとめテキスト+暗記マーカー等で正確に覚えるよう努めた結果、
この事案にはこの言い回し、この文脈には具体例は入らず汎用的なフレーズ、というような「型」のようなものが見えてきて、本番の判例問題では完答できました。
2回の受験を通して、模試でも常に2点が1科目はありましたが、全科目3点以上を取れたのは今年の本番が初めてでした。

【勉強内容】

・5月まで(直前期の前)
テキスト+講義→問題集、の流れを全科目でおこないつつ、作った計画表にしたがい、既習科目も週に15分だけでも触るようにしました。
今年に入ってからは毎日3時間勉強することとし、出来た日には手帳にシールを貼るなどしてモチベーションを維持しました。
体調が悪く思うように勉強出来ない日も、まず短時間だけ勉強して様子を見る、目を閉じて講義を聴くだけにするなどして勉強は毎日するようにしました。
スケジュールにもまだ余裕があったため、社労士で独立開業した人の体験談を集めた本などを読んで取得後の選択肢について情報収集し、モチベーションを高めました。

・5月~7月(直前期)

GW後半くらいから中だるみ気味になったので、スマホの待ち受け画面を去年の不合格通知にして嫌でも目に入るようにし、危機感を煽るようにしました。
5月末までに問題集の全体回転は完了し(前述)、以後はテキストへの書き込みを中心に苦手の克服に努めました。法改正対策はサラッと1周するのみにとどめました。
全統模試1回目は選択・択一ともA判定でしたが、選択は労災が2点。
その後(おそらく会社で)風邪をもらって数日寝込んでしまい、思うように復習できないまま臨んだ全統模試2回目では、選択の健保2点で基準点を割ってB判定となり、順位も少し落ちました。

・8月(最直前期)

LECのファイナル模試も会場受験で申し込んでいましたが、風邪や感染症でコンディションが落ちるのを恐れ、結局受けませんでした。
模試復習と統計白書判例対策、選択トレ問ラスト1周。誤答したページは完成文を読んで復習。
この期に及んでまだ覚えられない箇所は、横断テキストへの書き込みやふせん張り込みをして本番当日に持っていけるようにしました。

最後の1週間は在宅勤務4日+年休1日として、感染症リスクの回避と、往復や身支度にかかる時間をすべて勉強に充当できるようにしました。
また、ラスト1週間で講義動画を2周しました。
それまでずっと「まだ足りない、まだ覚えてないところが出るかもしれない」とずっと不安と隣り合わせで勉強していましたが、
本番1週間前の直前LIVEで「合格者は例年だいたい2500人前後」という先生の発言を聞き、「え、2500人もいるの?それなら合格できるかも」と初めて思い、少しリラックスできました。

【受験生の方へのメッセージ】

ふだん人の言うことを基本的に聞かない私ですが、社労士24と金沢先生を愚直に信じた結果、学習を始めて2年足らずで合格できました。
つい長々と書いてしまいましたが、生活スタイルや向き不向きは個人差があるかと思いますので、これから合格される方の参考になることが1つでもあれば幸いです。

【その他ご感想など】

“Luck is what happens when preparation meets opportunity”という言葉を胸にやり切った10ヶ月でした。
社労士試験は運の要素が強いなどとよく言われますが、私は上記のモットーから勉強の量と質のどちらも高めることで運は最大化できると信じ、
「たとえ本番がアンラッキーな日でも合格するような学習」を心がけていました。
とは言え、社労士24に出会えて大原の教材を選択できたことは、私にとって最大の幸運に他なりません。
金沢先生、資格の大原の先生方スタッフ様方、本当にありがとうございました!

 

その他の合格体験記

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執筆/資格の大原 社会保険労務士講座

金沢 博憲金沢 博憲

時間の達人シリーズ社労士24」「経験者合格コース」を担当致しております。
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