2026年社労士試験合格体験記(28)「仕事や家庭と両立し1回目で合格した勉強法」

皆さんこんにちは。
金沢博憲(社労士24 担当講師)です。

2026年社労士試験に合格された皆様からの合格体験記をご紹介します。

今回はあずずずず様からお寄せ頂いた体験記です。

誠にありがとうございます。

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プロフィール

・性別:女性
・職業:会社経営

人事評価やバックオフィス業務を中心とした会社を経営しています。
仕事と2人の子どもの育児を両立しながら、2025年9月に社労士試験の学習を開始しました。2026年に初受験し、合格しました。

【社労士を目指したきっかけ】

私は人事評価やバックオフィス業務を中心とした会社を経営しており、以前から社労士事務所と協業する機会がありました。
その中で、自社でも社労士事務所を立ち上げることができれば、既存事業との相乗効果が生まれ、提供できるサービスの幅も広がるのではないかと考えるようになりました。
当初は、有資格者を経営者として迎えて事業を展開することも検討しましたが、利益配分や経営体制の面で難しさも感じていました。
それならば、自分自身が資格を取得する方が早く、長期的にも安定した事業運営につながるのではないかと考え、社労士試験への挑戦を決意しました。

【得点状況】

2026年に初受験し、合格しました。
本試験では、自己採点で選択式32点、択一式50点でした。
大原の模擬試験では、7月の全国統一模試が選択式31点・択一式47点、最終模試が選択式36点・択一式48点でした。
模試ではある程度得点できていたものの、最後まで選択式には不安がありました。

【利用コンテンツ】

大原の社労士合格コース(神戸校・通学)を受講し、教室授業に参加できない日はWeb講義を活用していました。また、社労士24も併用していました。
大原を選んだ一番の理由は、講義からテキスト、択一式・選択式のトレーニング問題集、確認テスト、2回の模擬試験、直前対策まで、合格に必要な学習環境が一通りそろっていたことです。

仕事や家庭と両立しながらの受験勉強だったため、教材選びや次に何を勉強するかといったことで、できるだけ時間や労力を使いたくありませんでした。
その点、大原は学習スケジュールが明確で、カリキュラムに沿って進めれば、インプットからアウトプット、直前対策まで一貫して取り組めることが決め手になりました。

また、通学とWeb講義を柔軟に使い分けられるため、仕事の都合に合わせて学習を継続できることも魅力でした。
実際の学習でも、通常講義のテキストとトレーニング問題集を中心に、大原の教材だけを繰り返し活用しました。
社労士24は、主に移動中や家事の合間などの隙間時間に動画を視聴し、知識の定着に役立てていました。
教材選びに迷うことなく、目の前の学習に集中できたことが、合格につながったと感じています。

【学習計画の立て方】

学習計画を立てるうえで最も意識したのは、「何を勉強するか迷わない状態を作ること」と「学習の進捗を可視化すること」です。

まず、大原のカリキュラムを土台に、数か月単位の中長期的な学習計画を立てていました。
講義の進度や本試験までの残り期間を踏まえ、どの時期に何を重点的に学習するか、大まかな目標を設定していました。
そのうえで、実際の学習計画は1週間単位で管理し、各科目の学習量や進捗のバランスを見ながら調整していました。
予定どおりに進まないことがあっても、週単位で計画を見直すことで、無理なく継続できるようにしていました。

また、スプレッドシートで独自の学習進捗管理表を作成し、科目ごとの択一式・選択式トレーニング問題の演習日や回数、テキストの通読状況、確認テストや模試の結果などを記録していました。
学習状況を可視化することで、復習が不足している科目や範囲を把握し、次の計画に反映できるようにしていました。
直前期には、講義の進度に合わせた復習から、全科目を計画的に繰り返す学習へと切り替えました。
トレーニング問題の全問演習やテキストの通読、苦手論点の復習、判例・統計などの対策を、時期ごとに組み込んでいました。
中長期的な目標を持ちながら、週単位で柔軟に計画を調整し、日々の学習を積み重ねる。
この仕組みを作れたことが、最後まで学習を継続できた大きな要因だと思いました。

【勉強時間の作り方】

会社経営と育児を両立しながらの受験だったため、勉強時間の確保には工夫が必要でした。
主人は仕事が多忙で、平日はほぼワンオペで育児や家事をしていたため、確実にまとまった時間を確保できるのは、子どもたちを寝かしつけた後の22時以降でした。
もともと夜型だったこともあり、無理に朝型へ切り替えることはせず、平日は夜間に2〜3時間ほど集中して勉強していました。

一方、朝食の準備中や入浴中、移動中など、机に向かえない時間には社労士24の動画を視聴していました。
まとまった時間はテキストの通読や問題演習に充て、隙間時間は動画で知識を確認するなど、時間の使い方によって学習内容を分けていました。

休日は主人に育児をお願いし、土曜日は8〜10時間ほど勉強時間を確保していました。
日曜日は大原の教室講義に参加し、講義終了後にはその日の内容を復習するようにしていました。

また、8月の最直前期には、勉強時間を確保するため、子どもたちと一緒に実家へ帰省しました。
家族に子どもたちを見てもらうことで、普段よりまとまった時間を確保し、最後の追い込みに集中することができました。
勉強のために生活リズムを大きく変えるのではなく、自分が集中できる時間帯を見極め、家族の協力も得ながら学習を生活の中に組み込んだことが、継続につながったと思います。
また、社労士24を活用することで、机に向かえる時間だけでなく、日常生活の隙間時間も学習に充てることができました。

【1日平均の勉強時間とトータルの勉強時間】

大原への通学を開始した2025年9月から2026年8月の本試験までの学習時間は、概算で約1,800時間、1日平均では約5時間だったと思います。

2026年2月頃までは、平日は子どもたちを寝かしつけた後の22時以降に2〜3時間、土曜日は8〜10時間、日曜日は大原の講義5時間と復習5時間の計10時間程度を勉強に充てていました。
2026年3月頃からは平日の学習時間を3〜4時間程度に増やし、6〜7月には5時間程度、8月には6時間程度を目安に取り組んでいました。
8月は、子どもたちと一緒に実家へ帰省し、家族に協力してもらうことで、普段よりまとまった勉強時間を確保できました。
平日と休日で学習時間には大きな差がありましたが、1日ごとの勉強時間よりも、1週間単位で必要な学習量を確保することを意識していました。
なお、移動中や家事の合間、入浴中などに社労士24を視聴していた時間は正確に記録していないため、総学習時間には含めていません。

【回転数】

トレーニング問題は、単に回転数を増やすのではなく、「問題を見た瞬間に論点と答えが浮かぶレベルまで知識を定着させること」を目標に、意図的に繰り返していました。
講義期間中は、学習した範囲の択一式・選択式トレーニング問題を何度も解いていました。

また、新しい科目や単元を学習する一方で、以前学習した内容を忘れないよう、あえて忘れそうなタイミングで過去の範囲を解き直すことも意識していました。
おおむね1か月以上復習の間隔を空けないことを目安にしていたと思います。

そのため、最初に学習した労働基準法などは、後から学習した科目に比べて演習回数が多くなっています。
演習履歴はスプレッドシートで管理しており、択一式では単元によって10〜20回以上繰り返した範囲もありました。
なお、これは問題集全体を10〜20周したという意味ではなく、講義の進度に合わせて各単元を反復した回数です。

講義が一通り終了した後は、全科目を通して復習する学習に切り替え、直前期には択一式・選択式それぞれのトレーニング問題を全科目一巡させました。
この頃からは、間違えた問題や理解が曖昧な問題を、その都度重点的に復習するようにしました。
また、テキストの通読も繰り返し行い、問題演習で得た知識を体系的に整理するようにしていました。
私にとって回転数は目標そのものではなく、知識を忘れず、必要なときにすぐ引き出せる状態にするための手段でした。

【一番苦労したことと解決した方法】

一番苦労したのは、選択式に対する不安でした。
学習を重ねるにつれて択一式の点数は伸び、模擬試験や過去問でも安定して得点できるようになりました。
しかし、不思議なことに、択一式に余裕が生まれるほど、逆に選択式への不安が大きくなっていきました。
どれだけ勉強しても、初めて見る判例や文章が出題されたら対応できないかもしれない。
択一式で十分な点数が取れていても、選択式のたった1科目で基準点を下回り、不合格になってしまうかもしれない。その怖さは、本試験直前までなくなりませんでした。

選択式は、知識を身につければ必ず得点できるという安心感を持ちにくく、何をどこまで勉強すればよいのか、正解が見えないことも不安の一因でした。
そのため、不安を完全になくそうとするのではなく、今できる対策を一つずつ積み重ねることを意識しました。
選択式のトレーニング問題に加え、目的条文、最高裁判例、統計などを日々の学習に取り入れ、テキストの通読も継続しました。
正直なところ、最後まで選択式への自信が十分についたわけではありません。
それでも、不安だからと勉強方法を大きく変えたり、教材を増やしたりするのではなく、それまで積み重ねてきた学習を信じて本試験に臨みました。
結果として、選択式は全科目で基準点を確保することができました。
振り返ると、不安を克服することよりも、不安を抱えながらも自分にできることを積み重ね、最後まで学習を続けたことが大切だったと感じています。

【選択式の勉強方法】

選択式対策では、特別な教材に手を広げるのではなく、大原の教材を繰り返し活用しながら、学習時期に応じて対策を積み重ねていきました。
まず、講義期間中から選択式のトレーニング問題を繰り返し解き、重要な用語や条文の表現を正確に覚えることを意識していました。
目的条文については、年明けの1月から毎日5条文ずつ取り組み、穴埋め形式で継続的に確認していました。
一度覚えて終わりにするのではなく、毎日繰り返すことで、重要な文言を自然と思い出せる状態を目指しました。

最高裁判例と統計については、大原の直前対策資料が届いた時期から学習を開始しました。
判例は毎日決めた件数を読み、争点や判断のポイントを確認し、統計も毎日決めた問題数を解くようにしていました。
いずれも一度にまとめて学習するのではなく、少しずつでも継続することを意識していました。

直前期には、択一式のトレーニング問題を全科目一巡させた後、選択式のトレーニング問題も全科目一巡させました。

また、問題演習だけでは知識が断片的になりやすいため、テキストの通読も繰り返し、重要な用語や条文を制度全体の流れや前後の文脈と結びつけて理解するよう心がけました。
判例については、何度読んでも十分に定着している実感が得られず、最後まで不安が残りました。そ
れでも、学習方法を大きく変えるのではなく、決めた学習を日々積み重ねることを大切にしました。
選択式は最後まで自信を持ちきれない分野でしたが、早い時期から目的条文を習慣化し、直前期には判例や統計も加え、継続して対策したことが本試験につながったと感じています。

【勉強内容(時期別の学習サイクル)】

● 5月まで(直前期の前)

大原のカリキュラムに沿って講義を受講し、学習した範囲の択一式・選択式トレーニング問題を繰り返し解くことを中心に取り組みました。
この時期に特に意識していたのは、学習した知識を忘れないことです。新しい単元を学習する一方で、以前学習した単元も、おおむね1か月以上間隔を空けないように復習していました。
問題を見た瞬間に論点と答えが浮かぶレベルまで定着させることを目標にしていたため、特に序盤に学習した科目は演習回数が多くなりました。

また、2026年1月からは目的条文を毎日5条文ずつ確認することを習慣にしました。
この時期は、講義の進度に合わせて新しい知識を習得しながら、既習範囲の反復を継続することで、直前期に向けた知識の土台を作ることを意識していました。

● 5月〜7月(直前期)

5〜6月は、その2か月の中で全科目を一巡させるようにし、その日数を科目数で大まかに割り振って学習計画を立てました。
1科目につき5〜6日程度を目安にメイン科目を設定し、その期間内にメイン科目の択一式・選択式トレーニング問題を全問解くことを必須とし、あわせてテキスト通読も継続して行っていました。
さらに、メイン科目が労働科目の場合は社会保険科目、社会保険科目の場合は労働科目をサブ科目として組み合わせ、苦手論点の問題演習やテキストの通読を行っていました。メイン科目を集中的に学習しながら、別分野の知識も維持することを意識していました。

7月はその1か月間で全科目を一巡させる計画で復習を進めました。また、週末には模擬試験や過去問に取り組み、本試験と同じ時間配分で解く練習をしました。直近3年分の過去問も活用し、問題を解くだけで終わらず、復習を通じて知識の不足や理解が曖昧な部分を確認するようにしていました。

特に7月は、知識の定着に加え、本試験で時間内に問題を解き切ることも意識していました。

● 8月(最直前期)

7月26日の模擬試験終了後から、本試験に向けた総仕上げに入りました。
7月27日から8月8日までに択一式トレーニング問題を全科目1周し、8月6日から15日までに選択式トレーニング問題も全科目1周しました。
択一式と選択式を一部並行して進め、それぞれ全問演習を終えた後は、トレーニング問題には戻らないと決めていました。
8月14日には、大原の一問一答形式の学習(360肢チャレンジ)を行いました。
8月15日以降は、テキストの通読を中心に、全科目の知識を最終確認する学習へ切り替えました。ただし、問題演習を完全にやめたわけではなく、大原の紙の直前問題演習や過去の模擬試験なども活用し、知識が実際に引き出せるかを確認していました。
日ごとに学習する科目を決め、テキストで知識を整理しながら、必要に応じて問題演習で理解度を確かめるという形で、残りの期間も全科目に触れるようにしていました。また、目的条文・判例・統計の確認も継続しました。
最直前期に意識したのは、やることを増やし続けるのではなく、それぞれの学習をいつまでに終えるかを明確にすることです。
トレーニング問題の全問演習を終える期限を決めたことで、最後はテキストによる知識の整理と、必要な問題演習に時間を充てることができました。

【本試験中に気をつけたこと・感じたこと】

本試験では、事前に決めていた解答順序と時間配分を守ることを意識しました。
択一式は、厚生→国民→健保→労基・安衛→労災→雇用→一般常識の順番で解きました。
この順番は模擬試験や過去問でも繰り返し練習していたため、本試験でも予定どおり進めることができました。

また、私が特に意識していたのは、選択式・択一式ともに、問題を一巡したタイミングでトイレに行くことでした。
これは単に休憩するためではなく、一度席を離れて気持ちを切り替えることが目的でした。また、トイレに行く予定時刻をあらかじめ決めておくことで、問題を予定どおりのペースで解けているか、自分がどの程度平常心を保てているかを確認する目安にもしていました。
実際の試験中は、予定していた時間に一巡目を終えられるかどうか、少しドキドキしながら問題を解いていましたが、選択式・択一式ともに予定どおりのタイミングで一巡目を終え、トイレ休憩を取ることができました。

2巡目は難度で飛ばした科目を解き、3巡目ですべてのマーク見直しを行いました。
本試験では知識だけでなく、時間配分や精神面のコントロールも重要だと感じました。
模擬試験や過去問の段階から本番を想定して練習し、自分なりの解答手順や気持ちの切り替え方を決めておいたことが、落ち着いて試験に臨むうえで役立ったと思います。

【受験生の方へのメッセージ】

社労士試験は学習範囲が広く、長期間にわたるため、勉強を継続すること自体が大きな挑戦だと思います。
私自身、会社経営と育児を両立しながらの受験だったため、勉強時間の確保には苦労しました。
それでも、自分の生活に合った学習計画を立て、限られた時間を有効に使うことで、合格までたどり着くことができました。
私が特に大切だと感じたのは、「学習を仕組み化すること」と「決めたことを繰り返し積み重ねること」です。
朝型の生活が合う人もいれば、私のように夜の方が集中できる人もいると思います。
大切なのは、誰かの勉強方法をそのまま真似することではなく、自分の生活環境や得意・不得意に合わせて、無理なく継続できる学習の仕組みを作ることだと感じています。

また、教材についても、次々と新しいものに手を広げるのではなく、自分が選んだ教材を信じて繰り返すことが大切だと思います。
私は大原の教材一本に絞り、問題を見た瞬間に答えが浮かぶレベルを目指して反復学習を続けました。
もちろん、どれだけ勉強しても不安が完全になくなるとは限りません。
私も最後まで選択式への不安を抱えていました。
それでも、自分にできることを一つずつ積み重ね、本試験を迎えました。
勉強時間を確保することが難しくても、自分に合った方法で学習を習慣化し、着実に積み重ねていくことはできます。
仕事や家庭との両立に悩んでいる方も、どうか諦めず、ご自身に合った学習方法を見つけていただければと思います。皆さんの挑戦を心から応援しています。

【その他ご感想など】

今回、社労士試験に合格することができ、約1年間積み重ねてきた努力が結果につながったことを、本当に嬉しく思っています。
仕事や育児と両立しながらの受験勉強は簡単ではありませんでしたが、振り返ると、自分なりに計画を立て、日々の学習を積み重ねてきた時間は、とても貴重な経験になりました。

また、最後まで学習を続けられたのは、自分の努力だけではなく、適切な時期に学習の方向性を示してくださった大原の先生方や、休日の勉強時間を確保するために協力してくれた家族のおかげでもあり、心から感謝しています。
もともと社労士資格の取得を目指したのは、現在経営している会社の事業の幅を広げたいと考えたことがきっかけでした。
今後は、これまで培ってきた経験と社労士としての専門性を組み合わせ、新たな事業にも挑戦していきたいと考えています。
社労士資格の取得は、一つの大きな目標の達成であると同時に、新たなスタートでもあると感じています。
今回の挑戦で身につけた、計画を立て、実行し、振り返りながら積み重ねる姿勢を、これからの仕事や新しい事業にも生かしていきたいと思います。

 

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執筆/資格の大原 社会保険労務士講座

金沢 博憲金沢 博憲

「時間の達人シリーズ社労士24」「経験者合格コース」を担当致しております。
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