2023年社労士試験合格体験記(34)「勉強を重ねることは無駄にはならない」

皆さんこんにちは。
金沢博憲(社労士24 担当講師)です。

2023年社労士試験に合格された皆様からの合格体験記をご紹介します。

合格体験記は11月30日までに募集中です。応募フォームは→こちら

今回は”きぬまみ”様からお寄せ頂いた体験記です。

誠にありがとうございます。

プロフィール

【プロフィール】

女性
40代
社労士法人勤務(パート)

【得点状況】

2021年 (選択;労一で1点不足、択一:労災で1点不足、総合点も1点不足)
2022年 (選択:社一で1点不足)
2023年 合格

【利用のコンテンツ】

2021年 他社教材+社労士24
2022年 経験者合格コース+社労士24
2023年 他社教材+社労士24

2021年~2023年 受験期を通してトレ問アプリと秒トレ
2022年~2023年 過去問ランド

学習方法

社労士24、あるいは大原だけでなく、他社併用なので
例外になるかもしれませんが・・・

社労士24はコンテンツとして大変スゴイ教材なので
こんな併用パターンも「あり」なんだんという一例で
読んでいただけたら嬉しいです。

【学習計画の立て方】

子供が中高生になると、小さいころほどの付きっ切りのフォローは必要ないものの
常に目をやり、気をかけて必要とあればフォローが必要でした。
家事も子育ても突発的に事件が起こることが多かったので、予定は1週間単位で立てるようにしていました。

Kanmidoという、フセンで有名なメーカーのサイトには
フセンの幅にピッタリの縦軸(バーチカル)タイプのウィークリーを印刷できる
サービスがあり、フセン(ココフセンカード)と合わせて活用していました。

フセンの幅に合わせたウィークリーを印刷でき、googleカレンダーに連携すると
入力したスケジュールが印刷された状態で出てくる、本当に至れり尽くせりのサービスです。(Kanmidoさんは好きですが、関係者ではありません)
https://ichimai-techo.kanmido-ec.jp/

フセンは時間が長くかかるものは太い幅(1時間以上)。比較的短いものは細いフセンを使い、講義などは所用時間。問題は問題数を書いていました。

ほぼ毎日過去問ランドの実践テストで「ランダムで10問」出てくる問題を10科目分解いていました。忘却対策にもなるのですが、勉強計画の見直しにも活用していました。
毎日取り組んでいると、「正答率が落ちてくる科目」があることに気づきます。
記憶が危うくなっている証拠なので、社労士24の講義+択一トレ問に戻る目安にしていました。

【勉強時間の作り方】

仕事帰り、そのまま買い物して帰宅→家事その他に追われてしまうと、疲れ切って勉強できないことが多かったので、仕事帰りは少しの時間でもいいので外で勉強するようにしていました。長時間滞在することはできないので、ファストフードやコンビニの飲食コーナーでほんの少しでも勉強することで、スイッチを切り替えていました。

スキマ時間をいかに活用するか?を大事にしていました。
料理や洗濯をしながら、お風呂に入りながら社労士24を見ていました。
子供の様子を見なければならない時間帯は、スマホやタブレットで問題を解いていました。
 
講義を聴きながらテキストを広げるといった、机に向かう落ち着いた勉強は家族が寝て家事が終わった夜中からスタートすることがほとんどの完全夜型でした。
朝型が理想と聞くので切り替えも何度か挑戦しましたが、朝は頭が回転するまでに時間がかかってしまいロスが大きかったので、私には合わなかったようです。

【1日平均の勉強時間とトータルの勉強時間】

仕事のある日 2~3時間
仕事のない日 6~8時間

勉強時間の累計は
2021年は821時間
2022年は965時間
2023年は934時間

3年間で2720時間でした

【回転数】

社労士24については、1か月で全科目1回転を目標にしていました。
基礎講義のある時期は実際には少し期間が空いてしまうこともありましたが、5月以降は達成していました。
直前期の最後の1週間で1回転させていました。1年目、2年目は試験前の2日で1回転して追い込みしていました。

択一トレ問についてアプリを利用していたので、「全体の正解率が8割」に達したのを目途に、苦手問題中心に周回するように心がけていました。2年目は全体で5回転以上、いつも間違える問題は10回以上解いていました。

択一トレ問、過去問ランド、秒トレを合わせて2年目は50,000問、3年目も30,000問程度はアウトプットしていました。
問題を間違えて「悔しい」と思った瞬間が一番集中でき、記憶力が高くなる気がしたので、アウトプットはかなりしていました。

【一番苦労したことと解決した方法】

勉強を始めたころに求職活動をして今の社労士法人で勤めはじめました。
初年度は仕事もわからないことも多く、勉強もわからない!で大変過ぎてカリキュラムをこなすだけで精一杯でした。

2年目からは直前期(5月後半~8月)が繁忙期なので、仕事が忙しい時期に勉強も追い込みをかけなければならないので、必死でした。
2年目、3年目はGWに「直前期と同じ毎日10時間」勉強をして、直前期に追い込まれても困らないように「精神的を安定させるための勉強貯金」をしていました。

【選択式の勉強方法】

《1年目》
金沢先生がおっしゃっていた「安衛、労一、社一」に限定して、
選択式トレ問の・・・問題を解くのも無理だったので、答えを読んだだけで終わってしまいました。
かろうじて秒トレを何度も周回していたので、一般常識科目以外ではほとんど基準点を割ったことはありませんでした。

《2年目》
5月の模試で択一が8割以上取れたので「もう択一は大丈夫かな」と思ったタイミングで選択式へシフトしました。選択式トレ問を解いていました。
この年から秒トレは「正解を続けて緑化(全問正解状態)にする」ことにはこだわらず、
いかに1回目での正答率を上げるか?にこだわるようにしていました。

《3年目》
択一は直前期に集中的にやることにして、講義を聞く→秒トレ→選択式トレ問の順で取り組んでいました。講義を聞いて「なんとなくわかった」と思っていても、実際にはかなりあやふやな状態だということを痛感しました。3年目は秒トレは正誤にこだわらず「条文を確認するためのツール」として利用していました。

【勉強内容】

・5月まで(直前期の前)
1年目、2年目は 基本講義→択一トレ問で1科目ずつ進めていました。
勉強順は教材が届く順で進めていました。
2年目からは平行して社労士24の講義を「今受講していない科目で、過去問ランドの正答率が落ちてきたものを見る」ように進めていました。

3年目は基本講義→秒トレ→選択式トレ問の順で1科目ずつ進めましたが、科目は「苦手意識が強いもの順」で勉強していました。
社労士24はこの時期から「1か月で全科目1回転」を目標に進めていました。

・5月~7月(直前期)
5月後半から仕事が忙しくなるので、GWに毎年かなり追い込みをかけていました。
スキマ時間や疲れていて机に向かいたくないこの時期は「トレ問アプリ」が例年大活躍してくれていました。(2年目以降は過去問ランドも併用)

本試験の択一は70問=1問1答に換算すると350問です。
このボリュームを苦に思わないくらいの問題数を一気に解く日を意識して作っていました。
2年目は回答速度を上げることにもこだわっていて、1問=30秒の設定ができるアプリは使いやすかったです。直前期からはトレ問は順番通りではなくランダムで解くようにしていました。これが簡単にできるのもアプリの強みですね!
3年目は「精度を上げる」ことを意識したので、時間制限をかけずじっくり問題に取り組み正解率を上げることに注力していました。

5月末からの模試の時期には、他社の模試や市販模試を含めて多くの模試に取り組みました。
模試の復習をする際は全選択肢に対して正誤だけでなく、「論点はわかっていたか」「すぐに思い出せたか?」を意識しながら復習していました。
問題の解答として正解していても、論点がわかっていなかったり、答えがあいまいだった問題は復習していました。

・8月(最直前期)
《1年目》
社労士24をひたすら回転していました。画面に出る文字は全部読み、太字や赤字は音読していました。

《2年目》
社労士24の講義を再生しながら、テキストを読んでいました。いつも間違えるところや記憶があいまいなところはテキストにカラーペンで書き込みしながら繰り返し講義+テキストをしていました。

《3年目》
テスト1週間前に「社労士24見納めの会」を開催ました。
例年社労士24で最後の追い込みをかけていたのですが、3年目は白書・統計や判例を中心に勉強を追い込みしていました。

メッセージ

【受験生の方へのメッセージ】

4回試験終了後、Twitterにバラバラと順不同で流れてくる「超速報」を見ながら、お酒を飲みつつ採点していて・・・「あ、これいけたかも?」と思っていたのですが。
その後金沢先生の全問解説を見たら「あれ_?」と青ざめ→発表ではやっぱり番号がなかったという経験をしました。(社一選択を痛恨の自己採点ミスで基準点割れ)
一度「もう勉強しなくていいかも?」と思ってからの追加の1年は辛く長く、周囲から「置いていかれてしまう」焦りが辛かったです。
それでも、もう1年苦しいながらに追加で積み上げたことで、知識の深さも安定度も増してきて「実力が上がった」と思えるようになり、少しですが自信が持てるようになりました。

今年も「あと1点」の方を含めて、再チャレンジされる方の葛藤を拝見して自分の1年を思い出して心が痛くなる瞬間もありましたが・・・。
苦しい1年は、必ず大きく成長させてくれます。「社労士の試験に受かる」のはゴールではなくて、長く続く社労士という仕事のスタートラインに就く権利を得るということです。スタートラインの位置は「合格者」という意味では公平ですが、実はその立ち位置は個人ごとにちょっとずつ違うと思います。1年多く勉強してより深い知識を確実なものにできたなら、合格後はほかの人よりも「少し有利にスタートできる」と思って頑張ってほしいです。勉強を重ねることは絶対の無駄にならないです!

【その他ご感想など】

3年間、社労士24の講義を聞き続けたことで、択一に関してはかなり余裕をもって得点できるようになりました。ありがとうございます!
金沢先生のツイートは、いつでも受験生に寄り添ってくれていて何度も助けられました。
勉強できない日が続いても、心折れて頓挫することなく合格まで3年間続けてこられたのは先生のおかげです!
試験日朝の生配信は、緊張でどうしようもなく泣きそうな精神状態を落ち着かせてくれました。

我が家にはオカメインコがいて、私の声がすると「遊ぼうよ~」と大騒ぎして鳴くのですが・・・。金沢先生の社労士24の講義も「お母さんが聞いている!」認識になっているようで、金沢先生の声がすると大騒ぎします。

そのくらい生活の一部になっていた講義が聞けなくなるのはさみしいなと思っていたのですが、社労士24には合格者フォローがあって、また講義を聞くことができてうれしいです!

これからも、よろしくお願いします!

 

その他の合格体験記

その他の合格体験記は下記のリンク先でご覧いただけます。

執筆/資格の大原 社会保険労務士講座

金沢 博憲金沢 博憲

時間の達人シリーズ社労士24」「経験者合格コース」を担当致しております。
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