皆様こんにちは。
資格の大原 社会保険労務士試験対策講座の金沢です。
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選択式問題を解く際のポイントは次の通りです。
①問題文を見て解答となる語句や数字を思い出す※いきなり語群をみない
②思い出した語句や数字を語群から探す
③ダミーの選択肢と相対評価して解答を確定する
④思い出せなかった場合でも、どういう性質のカテゴリー(行政機関名、給付名称、給付率、届出期限など)かを思い出した上で、語群から探す。選ぶ際も自分なりの根拠を持って選ぶ。
このポイントを意識することで、選択式対応力が上がっていきます。
それでは、今回のお題はこちらです。
契約期間の上限(正解率60%)
問題
62歳で薬剤師の資格を有する者(薬剤師以外の業務に就くものとする。)と6年の期間を定めた労働契約を締結した場合、労働契約の期間は【?】になる。
A 3年
B 5年
C 6年
D 無期
「目的条文は忘れた頃にやってくる。」
選択式での目的条文の出題に備えよう。
【2026社労士試験】目的条文+α読み上げ/社会保険編【聞き流し/覚え方/出題実績がわかる】
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解答・解説
「B 5年」。
契約期間の上限は原則3年。
高度専門的知識を有する(かつ業務に就く)者と60歳以上の者は5年。
上限を超える期間は無効になり、上限で補充される。
本問の者は、60歳以上の者であり契約期間の上限は5年。
結果、6年の期間は無効となり5年となる。
関連論点- 労働基準法第14条にいう「一定の事業の完了に必要な期間を定める」労働契約については、3年(同条第1項の各号のいずれかに該当する労働契約にあっては、5年)を超える期間について締結することが可能であるが、その場合には、その事業が有期的事業であることが客観的に明らかであり、その事業の終期までの期間を定める契約であることが必要である。
- 専門的な知識、技術又は経験(専門的知識等)であって高度のものとして厚生労働大臣が定める基準に該当する専門的知識等を有する労働者との間に締結される労働契約については、当該労働者の有する高度の専門的知識等を必要とする業務に就く場合に限って契約期間の上限を5年とする労働契約を締結することが可能となり、当該高度の専門的知識を必要とする業務に就いていない場合の契約期間の上限は3年である。
- 労働基準法第14条第1項に規定する期間を超える期間を定めた労働契約を締結した場合は、同条違反となるが、当該労働契約は、期間の定めのない労働契約となるわけではなく、法第14条第1項第1号及び第2号に掲げるものについては5年、その他のものについては3年となる。
- 期間を定める労働契約の更新による継続雇用期間には上限規制はない。
- 労働基準法第14条第1項に規定する期間を超える期間を定めた労働契約を締結した場合は、同条違反となるが、労働者には罰則の適用はなく、使用者のみに罰則の適用がある。
- 満60歳以上である労働者との労働契約(同条同項第1号に掲げる労働契約を除く。)は、期間の定めのないものを除き、一定の事業の完了に必要な期間を定めるもののほかは、5年を超える期間について締結してはならないと定めているが、満60歳以上であるかどうかは当該労働契約締結時の年齢で判断される。
以上、今回の問題でした。
毎日判例
コック食品事件(平成8年2月23日)
特別支給金を被災労働者の損害額から控除することについて、特別支給金は、【損害をてん補する性格】を有するとは言えないため、被災労働者の損害額から控除することができないとされた事例。
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【今日の一言】
Q.問題集にはいつから着手するのか?
A.「勉強を始めた日から」。
執筆/資格の大原 社会保険労務士講座
 金沢 博憲
金沢 博憲						「時間の達人シリーズ社労士24」「経験者合格コース」を担当致しております。
Twitterもやっています。





