2026年社労士試験合格体験記(15)「”こうあるべき”を捨てた」

皆さんこんにちは。
金沢博憲(社労士24 担当講師)です。

2026年社労士試験に合格された皆様からの合格体験記をご紹介します。

今回はいくとも様からお寄せ頂いた体験記です。

誠にありがとうございます。

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プロフィール

性別:女性
職業:会社員

【社労士を目指したきっかけ】

キャリアコンサルタントとして、人の「働くこと」やキャリアに関わる中で、キャリアの問題は本人の気持ちや選択だけではなく、労働環境や制度、社会保障などとも深く関係していると感じるようになりました。
心理学やキャリア支援の知識に加えて、労務や社会保険について専門的に学ぶことで、もっと多面的に働く人を支援できるのではないかと思ったことが、社労士を目指したきっかけです。

また、自分自身も仕事と子育てを両立しながら働いてきたことから、ライフステージが変化しても、その人らしく働き続けられる環境づくりに関わりたいという思いもありました。

【得点状況】

今回が本格的に勉強して受験した3回目、記念受験を含めると4回目の受験でした。
前年は択一式42点、選択式28点で、労働一般常識が1点となり、あと1点届かず不合格でした。

「あと1点」という結果だっただけに悔しさも大きく、試験後はなかなか気持ちを切り替えることができませんでした。

【利用のコンテンツ】

社労士24と櫻井先生のWEBライブ講義を利用しました。

年明けからは仕事や家庭との兼ね合いで、決まった時間にオンライン講座へ参加することが難しい時期もありましたが、石戸先生のクラスでフォローしていただけたことは、とてもありがたかったです。

また、大原の模試は、間違えた問題についてテキストの該当ページが示されているため、復習がとてもしやすかったです。

今年は「模試を受けて点数を確認して終わり」ではなく、模試も一つの教材として活用することを意識しました。

【学習計画の立て方】

学習計画については、基本的に大原から送られてくる教材やカリキュラムの予定どおりに進めることを一番大切にしていました。

自分で細かく計画を立てすぎるよりも、大原のスケジュールから大きく遅れないことだけは守るようにしました。
振り返ると、それを続けていたことで、モチベーションが上がらない時期があっても学習全体が大きく崩れることがなく、「この流れについていけば大丈夫」と余計な心配をせずに済んだと思います。

一方で、勉強時間については「毎日○時間」とあえて決めすぎないようにしました。
時間を決めると、できなかった日に罪悪感を感じ、「今日もできなかった」とさらにモチベーションを下げてしまうことがあったからです。

今年は、できるときに、できることを淡々とやる。

「毎日これだけやらなければ」という“こうあるべき”を捨てたことも、結果的に勉強を続けられた理由の一つだったと思います。

【勉強時間の作り方】

フルタイムで働きながら子育てもしているため、毎日まとまった勉強時間を確保することは難しかったです。

平日は1時間程度しかできない日もありました。休日は6時間程度、直前期の休日には10時間ほど勉強することもありました。

今年は前年の不合格からなかなか再スタートを切ることができず、直前期までは前年ほど勉強時間を取れていませんでした。
「今年はもう無理かもしれない」と半分諦めながら、なんとなく勉強を続けていた時期もあります。

それでも、大原のカリキュラムから大きく外れないことだけは意識して、完全に勉強をやめることはありませんでした。

【1日平均の勉強時間とトータルの勉強時間】

平日は1時間程度の日もあり、休日は6時間程度勉強していました。
直前期の休日には10時間程度勉強する日もあり、最後の8月は約160時間勉強しました。
ただ、今年は勉強時間そのものを目標にはしませんでした。

「今日は何時間できたか」よりも、その日にできることを淡々と積み重ねることを意識しました。

できなかった日に自分を責めず、また次の日に戻る。この考え方に変えたことで、以前より気持ちを安定させて勉強を続けることができました。

【回転数】

最後の1か月でテキストを2周することを目標にしました。

今年特に変えたのは、間違えた問題の復習方法です。
これまでは間違えた問題があると、解答・解説を読んで理解して終わることが多かったのですが、今年は必ずテキストに戻るようにしました。

そして、その問題の答えだけを覚えるのではなく、テキストの該当箇所の前後まで確認し、周辺知識も一緒に身につけることを意識しました。

一問間違えたら、その一問だけを直すのではなく、そこから関連する知識まで広げる。この復習方法は、知識をつなげていくうえでとても効果的だったと思います。

【一番苦労したことと解決した方法】

一番苦労したのは、勉強時間の確保以上にモチベーションを維持することでした。

前年にあと1点届かず不合格だったため、今年はなかなか再スタートを切ることができませんでした。
「またダメだったらどうしよう」
「自分はこの試験に向いていないのではないか」
そう思うことも何度もありました。直前期までは前年ほど勉強できておらず、自分の中では「今年は十分にできていない」という感覚がありました。

そんな中で受けた模試で、思いがけず合格圏内に入ることができました。
「こんな状態でも、合格圏内にいるんだ」
それが大きな転機になりました。
「もしかしたら今年いけるかもしれない」と、そこでようやく本気でスイッチが入りました。

その後に受けた他社の模試では思うような点数が取れず、また落ち込むなど、最後までモチベーションの上下は激しかったです。
それでも最終的には、模試の点数に一喜一憂するより、本試験までにできることを一つずつやろうと考えられるようになりました。

【今年新たに取り入れて良かった勉強方法】

今年やって良かったことの一つが、自分専用の弱点克服ツールを作ったことです。
問題演習の中で分からなかった問題や間違えた論点を、Google Keepに科目ごとに分けて記録し、データとして蓄積していきました。
さらに、そのデータをAIに読み込ませて分析し、繰り返し学習できる自分専用の学習アプリを作成しました。
そこには自分が実際に間違えた問題や苦手な論点が集まっているため、言ってみれば「私の苦手分野だけを集めた、自分専用の問題集」のようなものでした。
スキマ時間にも繰り返し利用できたため、弱点克服にとても役立ちました。

また、長い受験勉強の中では「自分は本当に勉強できているのだろうか」と、自分の立ち位置が分からなくなることもあります。
そんなとき、蓄積されたデータを見ることで、「少なくとも、私はこれだけやってきた」と思うことができました。

知識を身につけるだけでなく、自分が積み重ねてきたものを目に見える形にできたことも、本番に向けての自信につながったと思います。

【選択式の勉強方法】

前年は選択式の労働一般常識が1点だったため、今年は特に選択式への不安がありました。

選択式だけを特別に切り離して勉強するというより、択一式の問題を解くときから、条文のキーワードや数字、言葉の使われ方まで意識するようにしました。

また、間違えた問題は必ずテキストに戻り、該当箇所だけではなく、その周辺まで読むようにしたことで、選択式で問われるような細かな知識にも触れる機会が増えました。

前年の経験から、一般常識についても「何が出るか分からないから仕方がない」と諦めるのではなく、最後までできる範囲で知識を積み重ねました。

【不合格だった年の原因と今回変えたこと】

一つは、復習の方法を変えたことです。
これまでは間違えた問題について解答冊子の解説を確認して終わることが多かったのですが、今年は必ずテキストに戻り、その論点だけでなく周辺知識まで確認しました。

もう一つ大きかったのが、本試験に対する気持ちの持ち方です。
これまでの私は「絶対に受かりたい」という気持ちが強すぎて、本番では必要以上に緊張し、普段ならしないようなポカミスをしてしまうことがありました。

今年は直前期にやれるだけのことをやったことで、本試験当日は、
「これでダメだったとしても、今年はやり切った」
と思うことができました。

この気持ちで試験会場に入れたことで、必要以上に緊張せず、これまでより落ち着いて問題を解くことができました。

【5月まで(直前期の前)】

前年の1点差での不合格から、なかなか気持ちを切り替えることができず、前年ほど勉強時間を確保できていませんでした。
半分諦めモードで、「今年は厳しいかもしれない」と思いながら勉強していた時期もあります。
それでも、大原から送られてくる教材のスケジュールだけは大きく崩さないようにしました。
今振り返ると、やる気が十分でなくてもカリキュラムについていったことで、完全に勉強から離れずに済んだことが大きかったと思います。

【5月~7月(直前期)】

自分では十分に勉強できているという感覚がなかった中、模試で合格圏内に入ったことが大きな転機になりました。
「もしかしたら、まだ間に合うかもしれない」
そこでようやく、やる気のスイッチが入りました。

一方、その後に受けた他社の模試では点数が伸びず、また自信をなくすこともありました。
それでも、模試は点数だけを見るものではなく、本試験までに自分の弱点を発見するためのものと考えるようにしました。
特に大原の模試は、解説にテキストの該当ページが示されているため、間違えた問題からすぐにテキストへ戻ることができ、復習がとてもしやすかったです。

【8月(超直前期)】

8月は、
「これを最後にするつもりで、やれるだけのことをやろう」と決めました。

この1か月で約160時間勉強し、休日には10時間ほど勉強する日もありました。
新しいことに手を広げるより、問題演習、テキストへの戻り、Google Keepに蓄積した自分の弱点の復習を繰り返しました。

それまで十分にできなかったことを後悔するより、残された時間で自分にできることを淡々とやる。

最後はそれだけを考えていました。

【本試験中に気をつけたこと・感じたこと】

これまでの受験では、「絶対に合格しなければ」という気持ちが強すぎて、本番で必要以上に緊張してしまっていました。

今年は違いました。
直前期に自分なりにやれるだけのことをやったことで、
「もしダメだったとしても、今年はやり切った」という気持ちで試験会場に入ることができました。

そのおかげで、これまでよりも緊張しすぎずに受験できたことは、とても大きかったと思います。
分からない問題や迷う問題が出ても、一問に引っ張られず、取れる問題を取ることに集中しました。

知識面だけでなく、やり切ったという自信を持って本番を迎えられたことが、今回の合格につながった一つの要因だったと思います。

【受験生の方へのメッセージ】

私は受験期間中、何度も、
「自分はこの試験に向いていないんじゃないか」
「自分には無理なんじゃないか」
と思いました。

前年は、たった1点届かず不合格。
悔しかったはずなのに、次の年はなかなか再スタートすら切ることができませんでした。
半分諦めながら、なんとなく勉強していた時期もあります。
それでも、完全に諦めることはできませんでした。
やる気がなくなっても、落ち込んでも、勉強できない日が続いても、結局また勉強に戻ってくる。
それを何度も繰り返しました。

今回合格して思うのは、社労士試験は、向いている・向いていない、適性がある・ないということ以上に、諦めずに続けられるかどうかが大切な試験なのではないかということです。

ずっと全力で走り続けなくてもいいと思います。
立ち止まる日があってもいい。
思うように勉強できない時期があってもいい。
「毎日何時間やらなければ」
「この時期にはここまでできていなければ」

そんな“こうあるべき”に苦しくなったら、一度手放してもいい。

それでも、また戻ってくればいい。
続けていれば、きっと自分の番が来る。
私は今回の合格で、そう思えるようになりました。

そして、社労士試験の勉強を続けられたことは、資格を取得できたこと以上に、私自身にも大きなものを残してくれました。
私はもともと、自分にそれほど自信がある方ではありませんでした。
でも、何度うまくいかなくても、仕事や家庭と両立しながらここまで続けてきたことで、「私も、やろうと思えば続けられる」という自信を持てるようになりました。

社労士試験は、合格がゴールではないと思っています。
むしろ、合格して、ようやくスタート地点。
長い受験勉強は、合格後に自分の目標に向かって走り続けられるかどうかを試されている時間だったのかもしれないと、今は感じています。

私はようやくスタート地点に立つことができました。
次は特定社労士を目指して、また勉強を始めたいと思っています。

私も次の目標に向かって走ります。

皆さんも、自分の番が来ることを信じて、ぜひ諦めずに続けてください。

一緒に頑張りましょう。

 

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執筆/資格の大原 社会保険労務士講座

金沢 博憲金沢 博憲

「時間の達人シリーズ社労士24」「経験者合格コース」を担当致しております。
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