2023年社労士試験合格体験記(13)「1番苦労した択一総合のクリア」

皆さんこんにちは。
金沢博憲(社労士24 担当講師)です。

2023年社労士試験に合格された皆様からの合格体験記をご紹介します。

合格体験記は11月30日までに募集中です。応募フォームは→こちら

今回は”くっく”様からお寄せ頂いた体験記です。

誠にありがとうございます。

プロフィール

アラフォー
男性
会社員

【得点状況】

R5 選択式34点択一式48点 合格🌸
R4 選択式33点択一式43点 (選択式社一2点で割れ、択一総合1点不足で不合格)
R3 選択式28点択一式42点 (選択式基準点補正により突破、択一総合3点不足で不合格)
R2 選択式27点択一式35点 (選択式基安、労、社の3科目割れ、択一総合不足で不合格)

【利用のコンテンツ】

R5 必勝リスタート(通信)+経験者合格コース(通学)+社労士24
R4 必勝リスタート(通信)+経験者合格コース(通学)+社労士24
R3 社労士合格コース(通学)+社労士24
R2 速修合格コース(通学)+社労士24

他大原トレ問アプリ。

学習方法

【学習計画の立て方】

通学生だったので大原のカリキュラム通りに進めてました。
学習計画表というものが配布されるのでそれに沿って復習。
計画を立てるというより大原のカリキュラムをこなす事がそれを代替していたのであまり意識しなかったように思います。
各科目確認テストがありますが、それまでに択一トレ問3周、選択トレ問1周などは短期的計画を立ててやってました。

【勉強時間の作り方】

仕事が午後からなので基本朝起きて出勤時間まで勉強
通勤電車(往復)でテキスト読み
仕事から帰宅後は速やかに就寝して翌朝の朝勉に備えるというルーティンで毎日過ごしてました。

【1日平均の勉強時間とトータルの勉強時間】

出勤日→社労士24視聴時間も含めて3時間
休日→5〜6時間

【回転数】

社労士24は朝支度をしながら30分〜1時間視聴。それを毎日反復してました。
択一トレ問は1番回転させたのが3回目の受験時で1年間で、
各科目11回〜14回周回させ、全科目計125周33716問解きました。
結果的にこれをやったことで基礎力がついて模試の成績が大きく向上しました。(大原全統模試でD判定→一気にB判定に)択一50点を初めて超えたのもこの周回をし始めた直後の模試でした。
選択トレ問もカウントはしてないですが全科目4〜5周(初学時から通算)

択一選択トレ問は初学時には1周回すのに途方もない時間がかかり、また、誤答も多く採点時には真っ赤っか(笑)テキストにその都度戻ってたら日が暮れるので、作戦変更。

基本トレ問周回は一気に最後まで解くようにし、なるべく回転数を上げ触れる頻度を高める戦略を採用。
社労士試験は頭からお尻まで万遍なく問われるので、トレ問も最初から最後まで一気解きして時間を計測。
そうしたことで可処分時間の中で1周のおおよその周回時間が予測出来るようになり、具体的な勉強計画を練りやすくなりました。

メリットは他にもあります。択一式試験は3時間半の時間との勝負の試験です。トレ問周回を積み上げて練習を重ねていくことで択一式を解く時間が余るようになりました。自分の中でとても大きな変化でした。

さらには、これもとても大きなメリットですがトレ問を周回して覚えた知識は忘れにくいということです。
反復して頻度高く触れることで長期記憶に繋がりやすいと感じました。

社労士試験は基本が大事とよく言われますが自分の認識の数倍大事だと、このトレ問周回を行った後その基礎力の重要性を意識するようになりました。

そんな中、それまでは経験の無かった「手応え」を感じて3回目の本試験に挑むことになりますが、見事に打ち砕かれる結果となります。そこで自身最大にして最難題の課題に立ちはだかれることとなります。
それが次の1番苦労した点の話に繋がります。

【一番苦労したことと解決した方法】

1番苦労したのは択一総合の基準点クリアです。
上述しました通り択一総合はR2→35点(44)R3→42点(45)R4→43点(44)(カッコ内はその年の基準点)3回受験しても択一総合の基準点をクリア出来た年がゼロでした。

3回目受験したR4年度にこの事に大きな危機感を覚えました。
対策を講じる必要があると解決に乗り出しますが、明確な答えが簡単には見つかりません。
悩みましたが、シンプルに場数を増やしてみようという結論に至りました。
択一式3時間半の耐久レースに耐えうる集中力と体力の養成です。

模試の受験回数→R2初学時2回。R3→計3回。R4→計6回。R5→市販模試含め計13回。特に市販模試は早々(年内)から取り組み始めR4年度本試験でなぜ択一総合基準点が越えられなかったかの検証を行っていきました。
 13回中択一総合基準点が越えられなかった模試は2回だったので勉強の仕方は間違っていなかった事を確認。

となれば、あとは本番でいかに自分の実力を発揮するかに対策の焦点は移っていきます。

そしてこの模試を沢山受けた事で嬉しい副作用も発見する事が出来ました。それが次の選択式対策の話に繋がっていきます。

【選択式の勉強方法】

自分は上述の通り選択式1点で試験に落ちた経験が無く、択一総合不足が主因でした。ですのであまり有用な事は書けないのですが、模試を沢山受ける事で見えてきた事を書きたいと思います。

R4年度の試験に敗れた後、なかなかそのショックから立ち直れずR5年度向けへの勉強としては、通学講義、模試受験(復習)、通勤時のテキスト読みのみを淡々と行ってました。

こうすれば合格できると確信があってやったものではなく、それまでの習慣で淡々と続けていた感じです。

特にテキスト読みについては通学講義のテキストではなく、社労士24のレクチャーテキストを労基〜社一までぐるぐるぐるぐる何周読んだか分からない位読みまくりました。

これが結果的に功を奏します!

R4年度向けの模試では割れる事しか無かった選択式がR5年度向けの模試では割れる事の方が少なくなったのです。
上述の13回中10回は割れなしの結果でした。

模試受験→レクチャーテキストに書き込み、それを通勤中に引っ掛け論点を意識しながら読む。
さらには自分なりにこう引っ掛けてくるかも!?とか、ここ抜かれたら答えられるかな?とか予測しながら読むようになりました。

鳥の目でテキストを読んでいると、ここの規定って別の法律のあの規定とどう違う?とか横断的に比較するようになり、そこで大いに役に立ったのは“デジタルテキスト”です。
テキストを何冊も持ち歩かなくても紙(神)テキストを読みながらスマホでデジタルテキストで確認比較して理解を深めてました。

[判例対策]特にこれといった対策はしてなくてR4、R5とも選択式の判例で落としたのは1問だけだったので国語的に前後の文章から類推して選択肢を選ぶというオーソドックスなやり方のみで切り抜けました。
市販の労働判例集も一読が精一杯でした。

[白書統計]対策として大原の白書統計テキストを読み、問題を解く(回転数10回転位)事のみで大原を信じ切りました。
経験者コースの講義の先生がJILPIT(独立行政法人労働政策研究•研修機構)のメルマガを購読すると良いよと教えて下さったのでそれを読んで最新の統計数値に触れたりしてました。

[やっておけばよかった反省点]
市販の判例集は大ボリュームにもかかわらず直前期から読み始めたため1周通読するのが精一杯でしたが、勉強再開時から始めておけばもっと何回転も読めたのに、、、と思いました。

[やらなくてよかった事]
大原の講座に他社のオプション講座を追加すること。R4年度の一般常識択一が4点で足切りぎりぎりだったこともあり、不安にさいなまれていましたが結果を振り返ってみるとR5年度の一般常識択一は3点の失点で抑える事が出来ました。
「これだけで大丈夫なのか?問題」は頭によぎり易いかと思いますが配布された教材を信じて目の前のものを完璧にするイメージで取り組む方が結果に繋がるような気がします。

【勉強内容】

・5月まで(直前期の前)
 週1の通学講義、市販模試受験復習、通勤時のテキスト読み

・5月~7月(直前期)
 白書統計まとめ講義〜大原全統模試Iまで
ここからやっとエンジンがかかってくる(笑)
白書統計テキストの選択式問題10周
法改正まとめテキスト読み
申し込んでた他社模試ラッシュとその復習
主軸はテキスト読み
大原全統模試IIに向けて同じ通学生の方と毎日勉強時間を報告し合いモチベーションに繋げてました。

・8月(最直前期)
 最直前期は有給を頂いてたこともあり一年で1番勉強しました。
最直前期こそ基本かなと考え、それまで配布されて開いても無かった択一式トレ問選択式トレ問19冊を一気に一周まわす事を自分に課し、Xでも宣言!
アウトプット総ざらいしました。
本試験1週間前は19冊解いてあやふやだった点、間違った点を中心にテキストに戻り復習。
本試験2日前からテキスト読みを開始し、前日にも終始テキスト読みしましたが全科目終わらず、本試験当日の朝早く起きて年金2法を読み、試験会場に早めに入って社一を読んでフィニッシュ。本試験に臨みました。

メッセージ

【受験生の方へのメッセージ】

連続して4回社労士試験を受けましたが合格した年が過去1番勉強しませんでした。
毎日勉強するのが当たり前。自分は他の人よりやらないと出来ない。周りは当たり前にやっている。直前期焦るのは目に見えている。そんな思いが常に頭を駆け巡っていて、目の前に勉強する時間はあるのに向き合う事から逃げてました。
それでも、それまでの習慣で続けていた通勤時のテキスト読みだけは身体に染みついていて電車に乗ったらテキストを開く。
これだけはやめようと思ってもやめられませんでした。

金沢先生の言っていたモチベーションに左右されない習慣化。これが士気が上がらない自分を助けてくれました。

以前X上で自分が合格する時はその兆候が分かる!というのを見かけていました。
その時はそんなものなのかなぁと話半分に聞いていましたが、今回の本試験で初めて、あ!合格するかも!?って思え、結果合格出来ました!

【その他ご感想など】

商業的な意味合いは一切抜きにして社労士24は自分にとって最強でした。
レクチャー動画、テキスト、金沢先生のTwitter。
膨大な範囲を相手にする事を前提としていて、なおかつ現代人の可処分時間が限られている背景、大半の方が働きながら勉強に挑む環境を考慮して作られています。

反復学習が効果的なのは言うまでもありません。一回見ただけでは分からなかった内容も何回も何回も見ていく内に突然理解が降りてくるあの感動を大人になって体験出来たのは、自分にとってとても貴重なものとなりました。

自分は通学生でしたが、講義は週1回2コマ受講してました。
なので通学の先生は週1回しか会いませんが、金沢先生にはX上で毎日会っている感じがしてとても身近に感じてました。

4回の受験全て大原の教材で学習しましたが、大原を信じてやってきた事で合格する事が出来ました!
とても感謝しています。

ありがとうございました!

 

その他の合格体験記

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執筆/資格の大原 社会保険労務士講座

金沢 博憲金沢 博憲

時間の達人シリーズ社労士24」「経験者合格コース」を担当致しております。
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