皆さんこんにちは。
金沢博憲(社労士24 担当講師)です。
2025年社労士試験に合格された皆様からの合格体験記をご紹介します。
今回はあかふじ様からお寄せ頂いた体験記です。
誠にありがとうございます。
プロフィール
50代前半 既婚女性 子2人(小6・中3)
勉強開始と同時に社労士事務所でフルタイムパート勤務開始
【社労士を目指したきっかけ】
障害のある子に寄り添うため、仕事を辞め専業主婦を10年余りしていました。
子も成長し、再度社会復帰しようと思ったとき(49歳)に立ちはだかったのが「キャリア断絶と年齢」の高い壁でした。
元信託銀行員、FP2級を持っていたので、上位資格の社労士を取れば独立して自分の働く場所が作れると考え受験を決めました。
【得点状況】
1年目 R6 選択30 択一40(択一総合点で4点不足)
2年目 R7 選択32 択一50(選択択一ともに基準点割れなし)
今年の公式解答での自己採点では択一51(労災8点)だったのですが、成績通知では50(労災7点)で、マークミスって本当に起こるのだなと怖くなりました。
【利用のコンテンツ】
1年目 (web通信)合格コース
2年目 (web通信)必勝リスタート+経験者合格コース+社労士24(+過去問ランド)
過去問ランドを除けば、模試を含め大原の教材のみで学習しました。
【学習計画の立て方】
1年目 大原の計画表に従って進めました。
ただ、進捗は常に大幅に遅れていました。ミニテストは受けていたものの、確認テスト・中間テスト・公開模試などほぼ受けられていません。
(初めての社労士事務所での勤務、業務の調べ物を自宅でもしていたこと、残業はないものの18時に帰宅してから21時頃まで家事という名のサービス残業、子の世話や学校フォロー、夫は21時帰宅のため頼れず、などが理由)
2年目 同様に大原の計画表に従って進めました。常に1~2コマの遅れはありましたが、遅れてもテスト類は全て受けて提出しました。
(1年目との違いは、2年目で仕事に慣れたため業務の調べ物をする時間が減ったこと、勉強も2年目で理解が進んだことだと思います)
【勉強時間の作り方】
ワーキングママ皆さんそうだと思いますが、まとまった勉強時間はありません。
平日朝は6時半に登校する長男に弁当を作るため5時半に起きます。
18時に帰宅したあとは家事という名の残業や子のフォローが21時まで。
22時に子の塾お迎えがあり、23時には寝ないと翌日動けない。
その中で通勤時間・出社後始業まで・昼食後始業まで・家事の間・料理中・子のお迎えで待つ車の中など、大げさでなく5秒時間が空けばテキストやスマホを開いて勉強しました(台所で炒め物をしながら左手にはテキスト。2年目からはipad)。
土日は家事以外の時間は勉強しましたが、1週間分の食材買い出しって時間使うんですよね・・・
【1日平均の勉強時間とトータルの勉強時間】
平日2~3時間(細切れ時間をまとめたら意外と時間ある)
土日5~6時間
トータル時間は把握していませんが、集計すると1000h×2年間くらい
1日も休まずに勉強したことだけは自信持って言えます。
【回転数】
1年目 テキスト2~3周 トレ問4~5周 過去問は8月に入ってから直近3年分を1周
2年目 テキスト4~5周 トレ問5~6周 過去問は過去6年分を年金2科目と徴収法を2周、他の科目は1周
【一番苦労したことと解決した方法】
1年目の不合格原因は分厚いテキストを読み込む時間がなかったこと(大原の基本テキストは比較的薄めですが、それでも無理だった)。それを解決してくれたのが(今年から登場した?)大原のデジタルテキスト+社労士24でした。
勉強時間は細切れという環境で、5秒時間が空けば見たいテキストをすぐ見られるipad(通勤用にipadminiも)、そのテキストはページ数の少ない社労士24。
これが私の最適解でした。
講義をデジタル基本テキストで受け、講義中のメモや参考部分、講義や年金機構のHPスクショなどをデジタル社労士24に移植。
ページをめくらなくても単元の論点がひと目で見渡せるように作り込み。
判例集も含め、頭に入れるべき情報をipadひとつに収めていつでもどこでもそれらを読めるようにしました。
【選択式の勉強方法】
ipadにGoodnote6というアプリを入れ、そこに24テキストをダウンロードしていました。
Goodnote6のマスキングテープ機能は隠したい部分の「隠す・表示・修正」が自在なので、読みながら気になったワードをどんどん隠して脳に負荷をかける。
トレ問で解いた問題の解説をテキストに探すときもマスキングで隠した部分を確認していました。
選択トレ問よりも広い範囲で選択対策が出来ていると思っていたので、別途選択トレ問はしていません。
【不合格だった年の原因と今回変えたこと】
1年目は試験範囲を1周するだけで精一杯だったので、ミニテスト以降のテスト類(確認テスト・中間テスト・直前対策・公開模試)は手つかずでした。そのため圧倒的な演習不足で、1年目の敗因と考えました。
2年目は多少の遅れはありましたが全てのテストを提出し、知識の確認と5択や時間配分の練習が出来たと思います。
【勉強内容】
・5月まで(直前期の前)
講義を受けてすぐトレ問→24テキストに載っていない内容を基本テキストからコピペ、書き込み、講義のスクショ貼りなど、直前期に回転学習できるように24テキストを作っていきました。
・5月~7月(直前期)
5月までと同様にトレ問とテキスト読みを繰り返しつつ、6月7月の土日をつかって年金2科目のみR1~R6の過去問を2周しました。
そこでわかったことは、「計算問題を解いてはいけない」ということ。
正答は殆どの場合、複雑な計算を要する肢以外の肢にあります。講義の中で先生も計算問題は後回しとおっしゃっていたのですが、年金の過去問をまとめて2周することでそれを体感できたため、本試験では計算を要する肢は無視して解き進めました。(肢別練習の段階では計算問題も解けるようにしておいてくださいね)
・8月(最直前期)
お盆休みはまるまる一週間の休みでした。
同じく盆休みだった夫に初めて「勉強がしたい。休み中の食事を作ってほしい。」とお願いしました。
食事作りは買い物・調理・後片付けとたくさんの時間がかかります。
昼食・夕食を請け負ってもらえたことで、2年間の勉強生活の中で初めて1日8時間~10時間勉強させてもらえました。
その間に全科目のトレ問1周、24テキストを1周し、最後の固めになりました。
【本試験中に気をつけたこと・感じたこと】
午前の選択では3点確保を最優先に進めました。
国語能力が問われる部分もあり、文章の前後関係や「てにをは」に違和感がないかどうかなどの面から検討したりもしました。
幸いにも解いている間に全科目3点はあると確信できたので、お昼は一段落。
ただし、午後はその「選択は大丈夫。あとは択一」が非常にプレッシャーとなって、丁寧に丁寧に解き進め、解答を終えたのは終了1分前。見直し時間もなかったことが合格発表までマークミスに怯える要因となりました。
択一を解く際に意識したことは①年金2科目から解く。②短い選択肢から読む でした。
これは結果的に正解だったように思えます。①はよく言われることですが、出題パターンがおおよそ決まっている年金はやはり解きやすいです。
点数の重さは同じなので、頭がフレッシュなうちに年金の点数を確保すべきと思います。
②は肢の長文化傾向の中で、一瞬で読み終える肢が正解ならラッキー。
Aから読まず、短い肢を探して読んでいきました。
【受験生の方へのメッセージ】
年齢や環境等、かなり赤裸々に記しました。
同じような環境で頑張っておられる方のお力添えになれば、の一心です。
【その他ご感想など】
R6年初学者で不合格だったものの、試験後の手応えとしては「もう1年やればできるな」。
十分な勉強が出来なかった者でもどれが解けてどれが解けなかったが明らかで、知っているか知らないか。
試験に求められる全体像が見えた気がしたためです。
ところが、R7受験後は「この試験に受かる気がしない。どういう勉強をすればいいのか」。
問題の様相がガラリと変わり、「ちょっと社労士でも取っとくかー」という位置づけで扱われる試験ではなくなった気がしました。
でも落ち着いて問題を見直してみれば、基本問題が更に一捻り複合的に問われているだけなので、ともかく「基本を第一」にテキストを繰り返して頑張ってください。
その他の合格体験記
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過去にお寄せ頂いた合格体験記です。 2024年対策
執筆/資格の大原 社会保険労務士講座
金沢 博憲 「時間の達人シリーズ社労士24」「経験者合格コース」を担当致しております。
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