2023年社労士試験合格体験記(26)「数字の暗記は早めに」

皆さんこんにちは。
金沢博憲(社労士24 担当講師)です。

2023年社労士試験に合格された皆様からの合格体験記をご紹介します。

合格体験記は11月30日までに募集中です。応募フォームは→こちら

今回は”ゆきお”様からお寄せ頂いた体験記です。

誠にありがとうございます。

プロフィール

【プロフィール】

性別:男
年齢:30代後半
職業:会社員(人事系)

【得点状況】

※かっこ内が前年です
労基5(4)
労災5(5)
雇用3(4)
労一4(3)
社一4(2)
健保5(4)
厚生4(4)
国年4(5)
合計34点(前年30点)

【択一】

労基7(6)
労災8(5)
雇用7(7)
一般8(5)
健保7(4)
厚年9(6)
国年8(6)
合計54点(前年39点)

【利用のコンテンツ】

・社労士24
・択一式・選択式トレ問
※他社は下記(でも不要だったかも。後述します)
・22年度の合格体験記を真似して、年金科目のみ一問一答式の過去問題集10年分
https://sharosi.j-tatsujin.com/archives/13371
・一般常識、22年度の市販テキスト
・市販模試

学習方法

【学習計画の立て方】

2年目は、試験範囲はおおよそ一周している状態でした。
1年目に労基・安衛〜労災を丁寧に学習し過ぎて、雇用から躓いた反省がありました。
そのため、労働科目は雇用・徴収、社会保険科目は国年・厚年に多く時間を割きました。
選択式は5月のゴールデンウィークと試験直前に集中(しかも特定科目のみ)し、ほぼ択一式の対策に時間を費やしました。
それぞれの詳細は、以下各項目で記載します。

【勉強時間の作り方】

平日は朝の始業まで、休日は午前/午後どちらかを確保していました。
ただ、仕事のことが気になったり、眠かったりと、思うように勉強できなかったことも多かったです。
そのため、スキマ時間でも勉強できるよう、常に問題集をカバンに入れていました。
移動時間や劇場公演(秋葉原にあるAKB48劇場)、お話し会(AKB48)にも問題集を持ち込み、ひたすらスキマ時間にトレ問を進めたり、社労士24を聴講したりしました。

【1日平均の勉強時間とトータルの勉強時間】

2年目は平日・休日慣らして1日1.5-2時間、トータル600-700時間程度でした。
1年目はもう少し時間を割いていましたが、解いた問題の分量は同じくらいだったと思います。

【回転数】

社労士24、労基は1回くらいしか視聴しませんでした。雇用や年金科目は20回程度でした。
また、直前期は、市販模試で間違えた特定の箇所を繰り返し視聴しました。
トレ問は以下のとおりです。

択一:労基3周、安衛4周、労災6周、雇用9周、徴収7周、労一6周、健保7周、国年6周、厚年5周、社一4周。

なお、年金は前述の過去問題集を別で3周しました。
しかし、割と重複あったのでトレ問を+3周するでも良かったと振り返っています。

選択:雇用1周、労一2周、社一2周、他0周。この点、後述の選択式対策で補足します。

【一番苦労したことと解決した方法】

年金科目はみなさんご苦労されていたのではと思っています。
私はそれに加えて、いやそれ以上に、雇用保険法に苦労しました。
勉強を繰り返しても理解できている実感がなく、模試でも点数のブレが大きかった科目。
解決方法は、数字の暗記でした。
連休中に選択式を1周し、数字を押さえにかかったことで、択一式でもだいぶ問題が解きやすくなりました。
それまでは、数字の暗記について、直前期にやろうと後回しにしていました(はなむこ〜とかもうろ覚えでした)。
基本的な数字はもう少し早めに押さえに行った方が良かったなと振り返っています。

【選択式の勉強方法】

私は極端でした。トレ問で取り組んだのは、ほぼ一般常識のみです。
その他は択一式対策と市販模試でカバーすると割り切りました。
唯一、前述のとおり雇用保険法に不安があったため、8月にトレ問を1周しました。
振り返ると、この雇用の選択式対策が基準点割れを回避できた要因でした。

勉強方法とは異なりますが、解法テクニックとして意識していたことがあります。
それは、「選択式で2点か0点かの博打はしない、絶対に1点を確保する」ことです。
たとえば今年度の厚年のA,B「A:地方厚生局長、B:地方厚生支局長」か、「A:財務大臣、B:国税庁長官」で悩んだとしましょう。
こうしたたすき掛けで悩んだ場合、迷わず「A:地方厚生局長、B:国税庁長官」と回答しました
また、今年度の国年のA,B「どちらかに『教育及び広報』が入る」と悩んだとしましょう。
迷わず「A:教育及び広報、B:教育及び広報」と回答しました。
この方針が正しいかは人それぞれです。
ただ、自分なりに問題への向き合い方を決めておくと、本番で「終了5分前に答えを直したら間違っていた」といった致命的なケースが減ると思います。

【勉強内容】

・5月まで(直前期の前)
社会保険科目を中心に、1週間で2科目トレ問を1周する計画を組みました。
休みの日には、それに加えて一般常識を22年度テキストで広く浅く勉強しました。
社労士24のブログを読んで“いまからやっちゃえ統計”を実行した形になります。
https://sharosi.j-tatsujin.com/archives/12230
相場を掴めたことで、択一では労一分野が全問正解できました。
“いまからやっちゃえ統計”の有効性、身をもって示せたと思います。
(ただ、後述しますが、合否を分ける要素までには至っていません)

・5月~7月(直前期)

5月:直前期の前の学習に加え、ゴールデンウィークに前述の選択式対策をしました
6月:直前期の前と同様
7月:選択式対策と択一5肢で正解する力を身につけるため、市販の模試の問題を手当たり次第に解きました。通しで解くと疲れるため、1科目毎に20-30分で解くことが多かったです。

・8月(最直前期)

過去問5年分を解き、過去問の論点を再確認しました。
トレ問で解いたことがある論点も復習でき、定着に繋がったと思います。
社労士24の全科目一気再生もやりました。ただ、ここでも労基は飛ばしました。

メッセージ

【受験生の方へのメッセージ】

一番苦労したのは雇用保険法でしたが、精神的に一番つらかったのが本試験の時間です。
「社労士24にこんな内容あったかな…今年の問題は社労士24対策がされている気がする」
「確実に正解と思える問題が少ない…不安要素が多すぎる」
「来年も試験を受けることになるんだろうか…社労士24にしようか他のにしようか…」

振り返ると笑ってしまうものもありますが、本試験の最中は本当にこれらが頭をよぎりました。
でも、大丈夫です。自信を持って学習の中心を社労士24に据えてください。
今年の労災、4点取れるか取れないかくらいに思っていましたが、結果は8点でした。
また、私自身、年金や一般常識では別テキストを使いました。
しかし、トレ問に過去問も含めバランス良く掲載されています。
また、一般常識も確かに効果はありましたが、実は統計すべて間違えても択一の合格基準点には達していたな…と、この体験記を書きながら思いました笑。

【その他ご感想など】

社労士を目指す上での支えが、秋葉原を拠点に活動するアイドルグループAKB48でした。
学習に疲れた時、資格の勉強をがんばっていることをファンレターに書いて応援する人に送り、やる気の維持に努めました。
そのファンレターの宛先でもあるAKB48・18期研究生の成田香姫奈さんに、この合格を捧げたいと思います。
特に学習がどうとか事細かにお伝えしていたわけではなかったけれど、彼女が北海道から上京してがんばる姿に励まされながら合格へと漕ぎ付けられたことは、紛れもない事実です。
この体験記を書いている今日は武道館コンサート最終日、全力で応援してきます。

 

その他の合格体験記

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執筆/資格の大原 社会保険労務士講座

金沢 博憲金沢 博憲

時間の達人シリーズ社労士24」「経験者合格コース」を担当致しております。
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