2025年社労士試験合格体験記（56）「バランスを意識する」

皆さんこんにちは。
金沢博憲（社労士24 担当講師）です。

2025年社労士試験に合格された皆様からの合格体験記をご紹介します。

今回はmahironia様からお寄せ頂いた体験記です。

誠にありがとうございます。

#社労士24 #経験者合格コース #社労士合格体験記

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プロフィール

30代前半　女性　会社員

【社労士を目指したきっかけ】

キャリアアップのため。手に職をつけたかった。

【得点状況】

受験歴5回(学習期間は21.2～25.8の4年半)
直近3回分は、

R5 選択:27(労安2、厚年‪1) 択一:43　※社労士24のみ‬
R6 選択:31 択一:45(健保2)　※社労士合格コース+社労士24
R7 選択:31 択一:43 (割れなし)　※社労士合格コース+社労士24

【利用のコンテンツ】

・社労士合格コース通学(京都校)
・社労士24
・web無料コンテンツ(他社含めた公式Xの出題等)

【学習計画の立て方】

基本は合格コースのスケジュールに合わせていましたが、科目ごとのテストと中間テスト、模試でA判定を取ることを目標としていました。

序盤の2回と、最後の模試は取れませんでしたが、そのための努力が合格へ牽引してくれたと思います。

【勉強時間の作り方】

平日は通勤通学と始業前と昼休み、土曜は授業なのでその前後、日曜祝日は予定がない限り京都校の自習室に行ってました。

【１日平均の勉強時間とトータルの勉強時間】

把握できてないのですが、今年はトータルで1400時間ほどかと思います。
標準的な1週間のスケジュールは下記のような感じです。

平日 3.5時間
通勤往復、始業前、昼休憩で45分×4
その他1日の中でXなどで問題を解いたり調べものをしたり 30分

土曜日 8時間(授業含む)
授業の前後も早く来る・遅く帰る形で学習

日曜日 4.5時間
朝起きてから 1時間
自習室　3時間
その他1日の中でXなどで問題を解いたり調べものをしたり 30分

【回転数】

数えていないため不明です。沢山やりました。

【一番苦労したことと解決した方法】

学校でも実務でも扱ったことの無い分野であり、ずっと勉強が苦行に感じて辛かったのですが、4回目の試験の直前期に初めて「楽しい」感覚を理解できたので、今年はそれを突き詰めて勉強を「趣味」に、試験出題の各法を「好き」になりました。

具体的に述べますと、毎回のテストや模試を「ゲーム」だと思うことにしました。
本気になりすぎて「ゲーム」が「試合」や「闘争」になってしまいましたが、情熱と勝利への渇望を持ち続けたことが結果的に合格をもたらしてくれたと思います。
本試験を含め最後まで、自分が心の底から満足する得点・努力は出来ませんでしたが、却って慢心を産まないで済んで良かったと思います。

辛い時期もありましたが、この1年はただただ、楽しかったです。
私は京都校から遠くないところに居住しているので、ひたすら自習室に行っていました。
自習室に行く前に友人と食事、自習したあと京都シネマで映画を観て戻ってきて自習、自習したあと古着屋さんに行く……など、文字通り京都校の自習室を中心にして生活していました。
大雨の日も雪が降りしきる日も自習室にいました。今でも自習室のことを恋しく思います。

【選択式の勉強方法】

選択式問題集は当然、択一式と同じでテキストを頭に叩き込むことも良かったのですが、振り返って効果があったように思えることを書き出します。

・王道ですが、テキストの内容を誰かに説明できるようにする(「労働基準監督署長」「厚生年金のC～E」)

・普段から経済ニュースを読み世の中の流れを把握しておく(「農業、林業」)

また、自分は得意と感じているのであくまで私見と留めて頂ければ幸いですが、一般常識は選択・択一とも得点源にすることが出来るかもしれません。

・目的条文は早い段階から音読に取り組む

・社保一般のテキストを徹底的に読み込む。この科目は全科目のうち最もコスパが良い気がします(「地方公共団体」「医療との連携」「責任準備金の額」)

・直前期に白書統計のテキストに記載の統計の穴埋め問題と白書の語句解説の部分(ジョブ・カードや中小企業退職金共済制度などの解説が書いてある箇所)を暗記しておく(「83.1」「資産所得倍増プラン」)

・直前期に同テキストの判例全てについて、最低限ゴシックとその周辺を暗記する。判例そのものが出なくても第六感的な得点感覚は身につきます(「施設管理」「組合の弱体化を図ろうとしたもの」)

ここら辺はかなり効果がありました。

【不合格だった年の原因と今回変えたこと】

R5の選択厚生年金で1点しか取れなかったのが全ての始まりでした。その年は社労士24を使っていましたが、実際の勉強はトレ問を周回することが中心で、捻った出題に手も足も出ませんでした。

根本的な理解が出来ていないと痛感し、試験の帰り道には合格コースに通学して基礎からやり直そうと決意を新たにしていました。

1年を過ごして臨んだR6の本試験。択一健康保険が2点で撃沈しました。この年の健康保険の出来の推移を記号であらわすと、科目テスト:○、中間:×、模試1：△、模試2：△、直前演習:×、という感じでした。予兆はあったのに見逃した、手をつけなかったから負けたのです。

これらの体験から私は2つのことを学びました。

1つ目は、「変えることを恐れない」こと。自分のやり方に固執せず、「いま自分に必要なことは何か？」を目標から逆算して取り組むことができました。

2つ目は、「嫌なことや失敗から目を逸らさない」こと。テキスト読みは辛かったです。点数が伸びなかったら本当に悔しかった。その行為や気持ちから逃げませんでした。

ここに加えてもう1つ、今年心がけた3つ目の要素があります。それは「バランスを意識する」ということです。
言うまでもありませんが、社労士試験は17の基準があり、どれかに引っかかってしまえば敗北です。ポイントゲッターを作っても苦手科目が0点なら意味がありませんし、得意科目が激しく難化して点数が伸びない場合も詰みになる可能性があります。

なので私は、総合点数が大きく伸びなくてもいいから、どんな問題が出ても基準点割れ・総合点不足が起こらないことを優先しよう、得意科目(一般常識)が滑っても、苦手科目(雇用保険)で点が取れるようにしよう、そういう認識のもとで学習を進めました。

【勉強内容】

○５月まで（直前期の前）
・基本は合格コースのスケジュールに合わせて
・新しい科目に入ったら最初に必ず社労士24を1回転視聴
・その週の授業の内容を必ず予習する

○５月～７月（直前期）
・科目の反復がモノを言う時期だと思います。
　毎日、メイン科目(主に学習する科目)とサブの科目(間違えた問題だけ解く、など)、2つ以上の科目を勉強していました
・6月の終わり頃、労働一般のみ、石戸先生の配信授業を見ながらテキストを　読み直しました。合否と直接の関係はなかったですが、頭の中が整理出来、「労働一般の諸法は大丈夫」と思えて心理的に良かったです

○８月（最直前期）
・この時期は本当にメンタルがキツかったです。とにかく眠りが浅く、あまり眠れませんでした。夜中の1時に目が覚めた日にはタブレットで法改正まとめのテキストを4時前まで読んでいたこともありました。
　通学されておられる方は講師の先生に面談をお願いすることをお勧めします。私自身、京都校の尾崎先生のおかげでメンタルを持ち直すことが出来ました。

・不安が大きく勉強に手がつかないとき、youtubeでvlogを観ながらトレ問をしていました。最終手段でしたが結果的に正解でした。

・学習計画に柔軟性をもって取り組みました。自分が把握している学力と、実際の学力に乖離があった時、「こっちのほうが良い」と修正できるからです。スケジュールを1日前倒しした結果、厚生年金に余分に1日時間をかけれたのですが、それが合否を分けたと思っています。

・白書統計のテキストに最低1時間はかけていました。早朝確認した内容を夕方再確認するような、1日のうちでのダブルヘッダーは当然、判例については頭の中で、「科目名：判例」とカテゴライズしてスケジュールを組み立てていました。